【芋焼酎】天狗櫻(てんぐざくら)/白石酒造(鹿児島県日置郡白来町)
古くからの歴史を持つ「市来焼酎」
白石酒造さんは、明治36年に鹿児島県日置郡白来町において白石静蔵氏が創業。古くからの歴史を持つ「市来焼酎」8場に名を連ねています。
市来焼酎の名声は、百数十年前から鹿児島県下に特産品として謳われおり、特に明治42年に松崎吉次郎がサツマ芋の芋焼酎の醸造に成功してからは、確固たる地位を築いたそうです。
麹に使用するお米も契約先から直接
今は、若手杜氏の最高峰の呼び声の高い白石貴文さんが、五代目社長を兼務し、蔵を守っています。
昔ながらの手作りを守り、石室で麹付を行い、仕込み用の甕は一次・二次ともに昔ながらの三石甕を使用し、木樽で蒸留。
原料の黄金千貫は無肥料、無農薬で栽培。そして、麹に使用するお米も契約先から直接買い付けています。実に真っ当なお仕事。
それがトレンドに流されている印象がないのも、この蔵の良さ。
古く、そして新しく正しい伝統が、若い当主によって受け継がれています。
87年の歴史
今回紹介する「天狗櫻」は白石酒造さん代表銘柄。
「飲酒して赤面になるのは天狗の面のよう。かつ高品質が自慢で、鼻が高くなる」という意味を込めて、昭和9年にネーミング。87年もの歴史があります。国税庁が主宰する酒類鑑評会においては、入選者の常連です。この天狗櫻にはお湯割りがとてもよく合います。まず、木樽由来の温かい木のぬくもりが、鼻腔をくすぐります。樫樽貯蔵熟成とは一味も二味も違った木の香り。口に含むと突然のパワフルな芋の香りと、しばらくすると後から追いかけてくる甘さ。
産地の特産で楽しむ
白石酒造株式会社さんが蔵を構えるいちき串木野市は、遠洋マグロ延縄船籍日本一の町。年間約100億円の水揚げがあるようです。料理にはマグロを合わせたいですね。焼酎との相性で料理を合わせるのも良いですが、産地の特産で楽しむのも、オススメです。
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SHOCHU PRESS編集部
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