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  • ひかり味噌󠄀×浜田酒造 ファンミーティング「焼酎とお味噌󠄀」開催レポート

    ひかり味噌󠄀×浜田酒造 ファンミーティング「焼酎とお味噌󠄀」開催レポート

    ~「発酵」「麹」の和食文化でつながる、をテーマに異業種コミュニティを共同企画~

    ひかり味噌󠄀株式会社(長野県諏訪郡、代表取締役社長 林善博、以下 当社)と※浜田酒造株式会社(本社:鹿児島県いちき串木野市、代表取締役社長:浜田雄一郎)は、「発酵」「麹」の和食文化でつながる、をテーマに、両社のファンの方々を招いたファンミーティング「焼酎とお味噌󠄀」を、2024年9月13日(金)に当社の東京オフィスにて開催いたしました。
    ※浜は旧字体です。

    当イベントは、「自然の恵み、いただきます」をブランドコンセプトに安心安全で高品質な味噌󠄀づくりを行う長野県のひかり味噌󠄀と、明治元年の創業以来、日本固有の伝統的蒸留酒である本格焼酎造りを続ける鹿児島県の浜田酒造とのコラボレーション企画です。両社ともに日本人の伝統的な食文化、和食を支える「発酵」「麹」を用いていることをきっかけに、蔵見学などを通じて親交を深めてきました。両社のファンが直に交流できる機会を作りたいという想いから、リアルファンミーティングの開催に至りました。
    当日は、個性豊かな焼酎・味噌󠄀のテイスティングや創作おつまみの試食で、多くのコミュニケーションが生まれました。

    ◆ コラボファンミーティング概要
    開催日時 :2024年9月13日(金)15:00~16:30
    参加者  :ひかり味噌󠄀アンバサダー・海童ファン蔵部 計18名、他両社社員
    プログラム:
    1. 焼酎や味噌󠄀を使ったおつまみ紹介
    薩摩本格芋焼酎『海童』と味噌󠄀を掛け合わせた鹿児島ならではのおつまみや、
    『海童』とのペアリングを意識した味噌󠄀の創作おつまみをご紹介
    2. 味噌󠄀についての講義・食べ比べ
    味噌󠄀の特徴を体系化したフレーバーホイールを用いて、『円熟こうじみそ』 『CRAFT MISO 生糀』
    『THE ORGANIC 有機大豆』 3種の味噌󠄀の個性を学ぶ
    3. 焼酎についての講義・本格芋焼酎「海童」飲み比べ
    クイズを交えながら、原料芋や製法の違いによる味わいの個性について試飲体験
    4. フリーディスカッション・クイズタイム
    各グループ、自身がアンバサダーを務める会社の魅力をプレゼンテーションしながら交流
    味噌󠄀・焼酎の銘柄当てクイズを実施

    ◆ ひかり味噌󠄀アンバサダープログラム
    ひかり味噌󠄀の商品をご愛顧いただいている方はもちろん、味噌󠄀が好き、味噌󠄀のことをもっと知りたい、料理が好き、食べることが好きという方々にご参加いただき、ひかり味噌󠄀と一緒にSNSなどを通じて、味噌󠄀の魅力を発信していく活動。公式アンバサダーとして登録いただくと、味噌󠄀やひかり味噌󠄀に関する情報が届くだけでなく、商品のモニターやアンバサダー限定イベントへの参加など、味噌󠄀を楽しむ活動にご参加いただけます。
    ひかり味噌󠄀はこのアンバサダープログラムを通じて、今や多くの国で食されている発酵食品「味噌󠄀」の魅力を発信し、新たな楽しみ方を再発見していただくと共に、味噌󠄀が日常にある健やかな食生活を推進してまいります。
    https://www.hikarimiso.co.jp/ambassador/

    ◆ 浜田酒造について
    明治元年(1868年)創業の本格焼酎メーカー。鹿児島県いちき串木野市に伝兵衛蔵・傳藏院蔵・金山蔵という3つの蔵を有し、各々の蔵が「伝統」「革新」「継承」という弊社の核となる焼酎造りを体現。「本格焼酎を真の國酒へ、更には世界に冠たる酒へ」を目指し、伝統の技と味を守りながら、常に新しい焼酎の可能性を追求しています。
    https://www.hamadasyuzou.co.jp/

    ◆ 海童ファン蔵部について
    浜田酒造の本格芋焼酎「海童」をより深く楽しみたい方々のためのオンラインコミュニティです。当社の基幹ブランドである「海童」の更なる認知拡大とファンの醸成を目的に実施しております。専用フォームから簡単に登録することができ、アンバサダーである「蔵人」になり、SNS発信等のファン蔵部での活動を通じて「蔵人」→「杜氏」→「杜氏頭」とランクアップしていきます。これからも海童を愛してくださる蔵人の皆様が、楽しくより深く海童を知っていただけるようなイベントを企画・実施してまいります。
    https://kaido-funclub.jp

    <お客様お問い合わせ先>
    ひかり味噌󠄀株式会社 お客様相談室 TEL:03-5940-8850

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  • 焼酎とは?

    おすすめはウーロンハイ! ウーロンハイの作り方やおすすめの焼酎7選などをご紹介します

    ウーロンハイは、お店や自宅でも楽しめるお酒として重宝しますよね。
    また、無糖なので、健康志向派や、グルメ派にもオススメのお酒。
    今回はそんなウーロンハイをご紹介します。

    ウーロンハイとは

    ウーロンハイとは、焼酎をウーロン茶で割ったお酒です。
    お茶を使っていることから飲みやすく、食中酒としても大人気。
    お茶を使ったお酒は他に、「緑茶ハイ」や「ジャスミンハイ」などがあります。
    ちなみに、最近ではジャスミン茶をジャスミン焼酎で割ったお酒が流行。
    頭文字をとって「JJ」と呼ばれ、関西を中心にブームが広がっています。

    お酒は飲みたいけど、体重の増加には気をつけたいと考えている方も多くいます。
    焼酎にはプリン体などがふくまれていないので、ビールやワインといった醸造酒と比べて、安心して飲みやすい。
    そんな方は、是非、ウーロンハイをチェックしてみてください。

    ウーロンハイの魅力

    ウーロンハイの魅力はなんといっても、飲み心地の良さ。
    ツンとしたアルコールの感じを、お茶ならではの豊かな風味で薄めてくれます。

    また、甘さがないので、食中酒としてもオススメです。
    コッテリとした料理の多い中国料理や、臭いが特徴のモツ焼きなどと合わせると威力を発揮。
    ウーロンハイが、口や胃の中に広がったベットリとした油を洗い流してくれます。

    ウーロン茶とは

    日本でウーロン茶が一般的に飲まれるようになったのは、1979年以降といわれています。
    それ以前のお茶といえば緑茶や麦茶が主流でしたが、食生活の多様化によって、口の中がスッキリする食中ドリンクとして烏龍茶が広く飲まれるようになりました。

    1980年には、世界初の「缶入りウーロン茶」が販売されます。
    それ以降、無糖飲料という市場が開拓され、様々なドリンクが販売され始めました。

    健康面でも、カテキンをとビタミンEが持つコレステロール抑制作用、抗酸化作用があるといわれた事も、普及の後押しをしたといいます。

    「ウーロン茶割り」?「ウーロンハイ」?

    焼酎をウーロン茶で割ったお酒には「ウーロン茶割り」と「ウーロンハイ」といった2通りの呼び方があります。

    甲類焼酎をウーロン茶で割ったお酒は、「ウーロンハイ」 と呼ばれることが多いようです。
    焼酎で割ったお酒を「〇〇ハイ」と呼ぶようになったのは、大手居酒屋チェーンが、目玉アルコール商品である焼酎カクテルを普及させるため、いう説があります。
    烏龍茶で割った焼酎カクテルを「ウーロンハイ」、また、緑茶の場合は「緑茶ハイ」といったように呼んだといいます。

    一方、「烏龍茶割り」というのは、甲類焼酎、本格焼酎で烏龍茶を割った場合に呼ばれることが多いです。
    「ウーロンハイ」は、甲類焼酎を使うのに対して、「烏龍茶割り」というのは、甲類焼酎、本格焼酎のどちらを使っても呼ばれるようです。

    ウーロンハイの度数

    ウーロンハイのアルコール度数はおよそ7度〜8度です。
    ベースになる甲類焼酎の一般的なアルコール度数は25度ですから、焼酎:3、ウーロン茶:7の割合にすると、ウーロンハイは、ビールより少し高めのアルコール度数になります。

    もちろん、ウーロンハイは自分で作ることもできるので、アルコール度数の調節ができます。
    その日の気分によって割合を、「ロクヨン(焼酎:6、ウーロン茶:4)」や、「ゴーゴー(焼酎:5、ウーロン茶:5)」といった具合に楽しむのも良いですよね。

    ウーロンハイの作り方

    ウーロンハイのスタンダードの割合である、焼酎:3、ウーロン茶:7にして作りましょう。
    ①グラスに氷を入れる。
    ②グラスに焼酎を注ぐ。グラスの3分目が目安。
    ③烏龍茶を加え、マドラーでゆっくりかき混ぜて完成。

    ウーロンハイにおすすめの焼酎7選

    ◆甲類焼酎

    キンミヤ

    甲類焼酎の代表銘柄のキンミヤですが、正式名称は「亀甲宮焼酎」といいます。
    宮崎本店という1846年創業の蔵元が造っています。

    香りや味わいといった個性が感じにくいといわれる甲類焼酎の中でも、キンミヤが支持されているのは、その割水。
    地元である三重県鈴鹿山系の伏流水を使用しています。
    超軟水のため粒子が細かく口当たりがまろやかなので、烏龍茶とも相性が良いです。
    キンミヤ

    JINRO

    「JINRO」は米と麦を中心とした穀物を原料にしています。
    「スーパーアロスパス」という5回連続で蒸溜を行う製法によって、不純物を取り除いているため、すっきりとしたピュアな味わい。
    蒸留後には、韓国馬山(マサン)の地下深水を加水。
    雑味を取り除いた透明度の酒質は、クリアな味わいのウーロンハイには最適です。

    宝焼酎の魅力は、飲み飽きしない味わい。
    甲類焼酎の特徴であるクリアな口当たりと、ほのかに感じる甘味はもちろんのこと、スッキリした味わいがあるので、烏龍茶との相性も抜群。

    宝酒造というメーカーは、今から100年以上前の1912年(正元年)に、甲類焼酎の元祖である新式焼酎の販売権を獲得。
    その新式焼酎の名前を「宝焼酎」として発売したといいます。
    甲類焼酎の歴史は、宝酒造と共に始あるといっていいほどです。
    宝

    ◆本格焼酎

    芋焼酎 黒霧島

    「黒霧島」は宮崎県都都城市にある霧島酒造が製造している芋焼酎です。
    そのむかし焼酎作りでは、一般的だった”黒”麹をあえて使用して、コクのある芋焼酎を全国的に認知させた銘柄としてあまりにも有名。
    今では、全国のコンビニやスーパーのお酒コーナーで見かけるほどです。

    サツマイモ特有の甘みがあり、後味にキレがあり、すっきりとした味わい。
    ウーロン茶で割ると、「黒霧島」の切れ味をさらに感じることができます。

    麦焼酎 いいちこ

    いいちこは、「下町のナポレオン」というキャッチコピーで1979年に発売され、焼酎ブームの火付け役となったといわれた人気焼酎。
    減圧蒸留器の導入や、フーゼル油の濾過技術を採用しているので、クリアな酒質が持ち味。
    本格焼酎ならではの華やかな香りの中に、甘美でクリアな味わいは、ウーロンハイによく似合います。
    麦焼酎 いいちこ

    麦焼酎 二階堂

    二階堂は、大分県の麦焼酎。
    麹・原材料ともに麦を使用し、麦100%を実現した焼酎として、麦焼酎を全国に広めた銘柄です。

    麦焼酎特有の香ばしさを感じることができ、それでいてクリアな味わい。
    烏龍茶が持つコクと「二階堂」の麦の深い味わいは、飽きのこない飲み心地を約束するでしょう。

    そぱ焼酎 雲海

    かつての焼酎の原材料といえば、芋や麦、米、黒糖が一般的でしたが、最近では”そば”も有名になりました。
    そのそば焼酎を全国区にしたのが、この「雲海」。
    そばの奥深い味わいや、マイルドな香りを焼酎の酒質に反映して、瞬く間に世間の支持を得ました。
    そばの持つマイルドな香りには烏龍茶がよく似合います。

    ウーロンハイのアレンジレシピ

    ホットウーロンハイ

    焼酎の飲み方の元祖といえば、お湯割りです。
    なので、ウーロンハイも、ぜひホットで飲んでみてください。
    また、ホットにするとウーロン茶本来の味と香りも堪能できるハズです。
    冬には、オススメの飲み方です。

    レモン入りウーロンハイ

    ウーロンハイにレモンをトッピング。
    いたってシンプルな飲み方です。
    レモンはもともと焼酎にぴったりの果実なので、ウーロンハイに加えても抜群の相乗効果をもたらします。
    ウーロンハイ2杯目の”味変”としてぜひお試しください。

    梅足しウーロンハイ

    ウーロンハイの焼酎をウイスキーに変えるだけです。
    実はウイスキーとウーロン茶は相性がよく、ウイスキーが苦手な方にも飲みやすい味になります。
    作り方はウイスキー:ウーロン茶=1:5の割合で混ぜるだけです。
    お好みで濃い目にして調節してください。
    おすすめのウイスキーも合わせてご紹介します。

    缶入りウーロンハイ

    サントリー 烏龍チューハイ

    中国福建省産の茶葉を使用した本格派のウーロンハイ。
    烏龍茶の豊かな香りとさっぱりした風味は、手軽な食中酒としておすすめです。

    宝焼酎の烏龍茶割り

    宝酒造が作るウーロンハイ。
    アルコール度数が6度でコクのある味わいを求めるならおすすめの缶チューハイです。
    香料や着色料を一切使用していないので、すっきりした夜を過ごすにはぴったりの一本です。

    さいごに

    いかがでしたか。
    ウーロンハイの魅力は、飲み心地の良さ。
    無糖な感じは、食中酒にふさわしいお酒でもあります。
    また、甲類焼酎や本格焼酎どちらでも楽しめるのもポイントが高いですよね。

    みなさんもぜひウーロンハイを試してみてください。

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  • そば湯割り

    そば焼酎とは? そば焼酎の特徴から、おすすめ銘柄をご紹介

    そば焼酎とは

    そば焼酎とは

    そば(蕎麦)焼酎は、日本から古くから知られる食物である「そば」を原材料にした焼酎です。
    魅力は、そば特有の香りやさわやかな味わい。
    そば焼酎は、今では麦焼酎、芋焼酎、米焼酎に次いで4番目の生産量を誇っており、全国のコンビニやスーパーで購入が可能です。

    そば焼酎は、クリアでさわやかな香りを楽しむのがポイント。
    ロックはもちろん、お湯割りやそば湯割りなど、バリエーション豊富な飲み方が楽しめます。

    ”変わり種焼酎”から今では定番焼酎へ

    そば焼酎は、ご当地”変わり種焼酎”からスタートして、今では芋や麦、米といった定番焼酎の仲間入りを果たしたといっていいでしょう。

    焼酎の原材料は、芋や麦、米、黒糖などが一般的に知られていますが、 それ以外にも49品目の食物が原材料として認められています。
    49品目の中には胡麻や栗、トウモロコシから、ワカメや牛乳いったお酒の原材料としては馴染みのない食物も含まれています。

    そのため、49品目に含まれる食物が特産品の自治体は、それらを原材料にしたご当地”変わり種焼酎”として開発・販売するように。

    そば焼酎も当初は、各地で産声を上げた「わかめ焼酎」や「牛乳焼酎」といった”変わり種焼酎”の一種でしたが、そばの持つまろやかな飲み口と馴染みのある風味は全国的に知られるようになり、定番焼酎として広まっていったのです。

    そば焼酎の歴史

    そば焼酎の誕生は1973年。
    芋焼酎や米焼酎は古くは江戸時代から飲まれていたのに対して、意外なほど歴史の浅い焼酎なのです。

    そばは米や麦といった穀物と同じように、日本に古くある食物ですが、焼酎の原材料として使われることはありませんでした。
    その理由は、お酒を生成するための発酵力が弱いためといわれています。

    宮崎県高千穂地方に創業した「雲海酒造」(本社・宮崎市)が、日本で初めてそばを焼酎の原材料として使ったのが、そば焼酎の始まりです。
    宮崎県五ヶ瀬(ごかせ)地方山間部の特産品であるそばを原料に、五ヶ瀬の蔵において「そば焼酎雲海」が誕生。

    「そば焼酎雲海」の販売をきっかけに、そばを特産品とする宮崎県や長野県の蔵元が追随して、そば焼酎が定番焼酎としてのステータスを確立したのでした。

    そば焼酎の特徴

    そば焼酎の特徴はなんといっても、そば特有の香りやさわやかな味わい。
    濃厚な味わいの焼酎が苦手な初心者の方にも、おすすめの焼酎です。
    一方、焼酎の愛飲者にとっても芋や麦、米にはない、そば特有のコクに新鮮さを感じるはずです。

    そばは、日本固有の食物と思われがちですが、古くから世界各国で食されています。
    世界で一番の生産、消費国は、ロシア。
    また、美食の国のフランスでもガレットの原材料としても知られています。
    しかし、そばを原材料としたお酒は世界広しといえど、そば焼酎だけなのです。

    そば焼酎の効能

    そば焼酎には、健康酒としての効能が期待される焼酎です。
    原材料である蕎麦の中には「ルチン」というポリフェノールが豊富に含まれています。
    ルチンには血管を活性化する作用があるといわれているので、高血圧の人や動脈硬化を心配する人にとっては、効能が期待されています。
    ただし飲み過ぎにはくれぐれもご注意を。

    蕎麦焼酎の選び方

    焼酎には蒸留方法や麹の種類、貯蔵法など、様々な分類がるので、ご紹介します。

    産地

    そば焼酎のメジャーな生産地は、宮崎県と長野県です。
    生産地ごとに特徴があるので、選ぶときの参考にしてみてください

    ◆宮崎県
    宮崎県はそば焼酎の元祖「雲海」が生まれた土地です。
    元来は、芋や麦焼酎の生産が盛んでしたが、「雲海」の誕生とともに各蔵元が競って、そば焼酎の開発を始めます。
    風味が豊かでコクのある味わいが特徴です。

    ◆長野県
    長野県は、佐久市を中心にそば焼酎に力を入れています。
    佐久はもともと、浅間山系の伏流水にめぐまれた酒造りで有名なエリア。
    そのため、長野のそば焼酎の多くは、日本酒の蔵元が造っています。
    日本酒造りの確かな技術を活かした、きめ細やかなシャープな味わいのそば焼酎を生み出しています。

    蒸留方法

    焼酎には常圧蒸留と減圧蒸留の2種類の蒸留方法があります。
    常圧蒸留とは、昔ながらの方法で、通常の気圧のもとで蒸留します。
    原料である醪(もろみ)が、90~100℃で加熱しするため、原材料の持つ風味や香りが濃厚に抽出される蒸留法といわれています。

    減圧蒸留は、蒸留器の中の気圧を10分の1ぐらいまで下げて、40~50℃といった低温で蒸留します。
    気圧が低くいと沸点が低くなるため、雑味成分が抽出されないうちに蒸留が終わります。
    そのため、マイルドでクリアな仕上がりになるといわれています。

    麹

    飲みやすさを重視するなら、米麹や麦麹を使ったそば焼酎がおすすめです。
    昔ながらの焼酎に使用される米麹は、やわらかな甘みとやさしい口あたりが特徴。
    麦麹は、近年になって開発された麹で、一般的には麦焼酎に使用されます。
    香ばしさの残る麦麹を掛け合わることによって、そば焼酎の味わいのバリエーションが楽しめます。

    また、麹菌の種類によってもそば焼酎の個性が違ってきます。
    クセの少ないクリアな味わいなら「白麹」、豊かなコクを楽しむなら「黒麹」、華やかな香りを感じるなら「黄麹」で仕込んだものがおすすめです。

    一般的な麹菌は「白麹」が使用されますが、「黒麹」や「黄麹」仕込みの焼酎は、銘柄名の中に記載があるので、ぜひ注目してみてください。

    貯蔵法

    貯蔵法

    そば焼酎は、貯蔵による違いがあります。
    製造過程において蒸留した後、お酒を落ち着かせるため3ヶ月〜6ヶ月の間、貯蔵されます。
    貯蔵は、ステンレスタンクや甕などでされるため、焼酎は無色に仕上がります。
    ほとんどのそば焼酎は、この短期貯蔵の後に瓶詰し出荷されます。

    一方、短期貯蔵の後、さらに木樽で寝かせて長期熟成される焼酎があります。
    それらの焼酎は、長期熟成焼酎と呼ばれ、木樽で寝かせるために木の成分が溶出して焼酎の色がウイスキーのような琥珀色に仕上がります。

    長期貯蔵されたそば焼酎は、そばの豊かな味わいに加えてバニラやナッツのような芳醇な香りが特徴です。

    蕎麦焼酎のおすすめの飲み方

    一般的なそば焼酎のアルコール度数は25度で、ほのかなそばの香りとすっきりとした味わいが特徴。
    ロック、お湯割りから蕎麦湯割りまで、どんな飲み方でもおいしくたのしめるうえ、食中酒としても魅力を発揮します。
    ロック

    ロック

    そば焼酎のクリアな酒質は、ロックとの相性が抜群。
    そばのコクのある香りが、よりシャープに感じる飲み方です。
    ロックの氷が溶けはじめると、時間の経過とともに味わいが変化。
    溶け出した氷が、そば焼酎の風味を一層引き立てます。
    ロック専用の氷を用意して楽しみたいです。
    お湯割り

    お湯割り

    そば焼酎の香ばしい味わいが、お湯によって一層引き立ちます。
    味も丸くなりアルコール度数も下がって、グッと飲みやすくなるのが特徴。

    お湯割りの割り方は焼酎6に対してお湯4が最適といわれています。
    アルコール度数が25度のそば焼酎は、6:4で割ると15度になり、日本酒やワインと同程度になるため、飲みやすくなるからです。
    そば湯割り

    そば湯割り

    そば湯割りは、そば焼酎だからこその飲み方。
    そばの香りが濃厚に立ち込め、そばの風味がより一層楽しめます。

    そば湯は、そばを茹でた時のゆで汁で、一般的にはつゆで割って飲みます。
    そば焼酎の広がりとともに、全国のそば屋で飲まれるようになったといいます。

    また、栄養素がタップリ溶け出したそば湯は、健康志向派にとってもおすすめの飲み方といえそうです。
    そば茶割り

    そば茶割り

    そば茶割りは、そば本来の風味や味わいを補完する飲み方です。
    そば茶は、そばの実を焙煎しているため、そばが持つ独特の風味や香りが溶け出した飲み物。
    そば好きにはたまらないお酒といいでしょう。

    焼酎は原材料が豊富なため、「牛乳焼酎+牛乳」、「ジャスミン焼酎+ジャスミン茶」というように”原材料割り”が可能なお酒。
    「そば焼酎+そば茶」もそんな”原材料割り”のメニューです。

    おすすめのそば焼酎

    雲海

    雲海

    今では、大手焼酎メーカーとなった雲海酒造が、全国に認知度が広がるきっかけとなった銘柄です。
    この「雲海」のヒットのおかげで、宮崎県はそば焼酎の本場に。

    ほのかなそばの香りとクリアな味わいが特徴。
    ロックやお湯割り、そば湯割りまで、おいしく楽しめます。
    那由多の刻

    那由多の刻

    そば焼酎の長期熟成酒を代表する銘柄です。
    焼酎の長期熟成は、なかなか認知が広がりませんでしたが、同じ宮崎県の蔵元が成功して以降、様々な蔵元から販売されるようになりました。

    厳選されたそばを原料に、九州山地の清冽な水で、宮崎・五ヶ瀬蔵の熟練の蔵人達により丁寧に仕込まれ、際立つそばの華やかな香りが特徴です。
    吉兆雲海

    吉兆雲海

    厳選されたそばと、伝統的な黒麹菌を使用したそば焼酎です。
    宮崎県日向灘から採取した雲海酒造のオリジナル酵母である「日向灘黒潮酵母」を使用。
    ふんわりと香り立つそばの旨みと豊かな風味が特徴。
    そば麹を使用して、“そば100%”を実現。
    独自色が強い、そば焼酎の究極の形を模索した本格そば焼酎です。
    十割

    十割

    「十割」は、「そば全量」というのが最大のセールスポイント。
    生産者で大手酒類メーカーである宝酒造が2004年にそば麹を開発。
    吸水・蒸しの条件や、麹造りの温度・環境を見直すことで生み出された麹といいます。
    そば100%のそば焼酎は米や麦の風味の影響を受けません。
    そのため、そばのもつさわやかな味わい、甘み、香ばしさをいっそうストレートに楽しむことができます。
    八重桜

    八重桜

    八重桜は長期熟成されたそば焼酎ですが、木樽ではなく甕によって熟成されるため無色。
    ほのかなそばの香りと熟成されたまろやかな味わいが特徴。

    元の古澤醸造の歴史は古く、明治25年に創業しています。
    今でも蔵は土蔵造りで、全工程は昔ながらの手作りで焼酎は造られます。

    八重桜はという銘柄は、そばの他に、芋と麦を原材料の焼酎があります。
    それぞれ飲み比べてみるのもいいかもしれません。
    長期貯蔵 そば天照〈

    長期貯蔵 そば天照

    澄んだ甘い香りをほのかに放ちながらも、軽やかにすっきりとした旨さのそば焼酎。
    樫樽で長期間熟成させたため、琥珀色の豊かな香りと深いまろやかな味わいが特徴。
    ロックがよく合います。

    「天照」という銘柄名は、蔵元が所在する高千穂町は「神々の里」といわれ、伝記に登場する「天照大神」からこの名が付けられた天照が由来。
    信濃の香り そば

    信濃の香り そば

    長野県佐久市にある蔵元が造るそば焼酎。
    本場のそば処のそば焼酎は、甘みがまろやかでクリアな味わい。
    減圧蒸留で仕上げているため、雑味がなくクリアな酒質で、そば焼酎の入門編としてもおすすめ。

    まとめ

    いかがでしたか。
    そば焼酎は、短い歴史ながら昭和後期、一気に全国に広まった焼酎だったのでした。
    ほのかなそばの香りとコクのある味わいは、馴染みのあるもの。

    今では、コンビニやスーパーで手軽に購入できます。
    みなさんも、是非、そば焼酎を楽しんでみてください。

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