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魔王を押し入れで見つけたら?焼酎の保管方法から再利用法までご紹介します

いつか飲もうと、忘れて眠らせていた焼酎。押し入れで「魔王」が突然見つけたら? 悩むのが、まだ飲めるのか ?ということ。焼酎にも賞味期限がありそうな気もしますが、実際は? 焼酎の賞味期限や保存方法、再活用法までをご紹介します。

賞味期限とは?の写真

賞味期限とは

賞味期限とは、袋や容器包装を開けない状態で、指定された保存方法を守った場合において、品質が変わらずに美味しく食べられる期限のことです。
勘違いしがちなのは、表示された賞味期限であっても安全に食べられるわけではないということ。
最適な保存状態をはじめ、いくつかの条件を満たす必要があります。
冷蔵が必要な生鮮品を、常温で保存してはいけないのです。
賞味期限は誰が設定しているのかといえば、国や自治体、公的機関ではなく、製造・加工・販売業者によって決められています。商品のことを一番よく知っているものに委ねられているのでした。
具体的には、微生物試験や理化学試験、官能評価等など経て設定されています。
3ヶ月以上の賞味期限があれば日付表示は省略できますが、最近は、食品メーカーは食品ロスを減らすために、年月日表示から年月表示へ移行しているようです。
また、すぐに食べられる前提で販売されている生鮮食品と、一部の食品や加工品には、賞味期限の表示は義務付けられていません。

焼酎の賞味期限は?の写真

焼酎の賞味期限は?

焼酎は、賞味期限の表示を義務付けられていません。
蒸留酒なので、原料に含まれている糖質やたんぱく質は、蒸留の過程でほとんどなくなります。なので、雑菌が繁殖することはほぼありません。
さらにアルコール度数が25度以上あるため、腐敗もしづらい。
焼酎は、10年以上たっても問題なく飲めます。

焼酎の再利用法の写真

その他のお酒

〈ビール〉
ビールは、賞味期限があります。製造日から9ヶ月に設定しています。
どのメーカーも、鮮度には気を使っているようです。

〈日本酒〉
日本酒は、賞味期限の表示義務がありません。ただ、ラベルには、製造年月日の表示はされています。

〈ウイスキー〉
日本酒は、賞味期限の表示義務がありません。焼酎と同様に蒸留酒であるので、雑菌が繁殖することはほぼありません。

保管方法

賞味期限はないといっても、保管方法は正しく知りたいもの。
特に一度開栓した焼酎は、一度空気に触れていますので、正しく保管したいもの。焼酎を、美味しく飲むための保存方法をご紹介します。

〈直射日光や高温は避ける〉
蒸留酒とはいえ、高温や急激な温度変化、長時間直射日光が当たる場所は避けた方が賢明です。品質に変化が生じますので注意が必要です。

〈暗く温度差のない場所〉
暗くて直射日光が当たらない、そして温度差の少ない場所がオススメです。

〈低温すぎる保存に気をつける〉
焼酎の保管方法の中で、意外なのが冷やしすぎに注意、ということ。
低温度すぎると、焼酎油と呼ばれる成分が、白い沈殿物(リノール酸)になることがあります。冷蔵庫での保菌には注意が必要です。

ワインせわーの写真

保管方法のベストはやはりワインセラー

直射日光や高温で12〜15Cのやや低温で温度変化が少ない場所、冷蔵庫はなるべくは避ける。となると、ベストはやはりワインセラーということになります。
ただ、ワインと違って瓶熟は期待できないので、その点は留意したいものです。

焼酎の再利用法の写真

焼酎の再利用法

お歳暮やお中元、お祝いなどでの頂いた焼酎。
いつか飲もうと思って忘れて、眠らせていた、なんてことも。
賞味期限がないとはいえ、気になります。
一方、焼酎は古くからあるお酒ですから、日常生活のいたるところで活躍。
そこで、焼酎の飲用以外の利用法をご紹介します。

焼酎の再利用法の写真

〈渋柿の渋抜き〉

焼酎は、昔から渋柿の渋抜きに使われてきました。
柿の渋み成分が、焼酎のアルコールと結びついて、柿の渋みを感じさせなくするからだそうです。

・渋柿の渋抜き方法
まず、綿に焼酎を浸して、これを柿のへ夕に押し当てます。
その後ビニール袋に入れて4、5日間、封をします。
すると、渋柿の渋味が抜けておいしく食べることができます。

ちなみに、アルコールを飲む前に柿を食べておくと、柿に含まれる渋み成分がアルコールと結合し、アルコールの吸収を妨げてくれます。つまり悪酔いを防いでくれるといわれています。

焼酎の再利用法の写真

〈柚子ローション〉
柚子の種を焼酎漬けにした「柚子ローション」は、昔から女性の間で有名です。
柚子の種には、ペクチンという水溶性食物繊維が豊富。
それを焼酎漬けにすることで、ペクチンが溶け出し、ヌルヌルした感触が特徴のローションが出来上がります。高い保湿力があり、手足のひび、あかぎれ、肌荒れに効果的があるといわれ人気です。

・柚子ローション の作り方
柚子風呂などで使用した、柚子の種を集めます。種を半分ほどにカットして、シセャーなどの容器に入れ、その上から焼酎を注ぎ入れます。2,3日すると種からネバネバ成分のペクチンが溶出してきますので、そのままご使用ください。

焼酎の再利用法の写真

〈自家製 コーレーグース 〉
コーレーグースは、沖縄の有名な調味料。沖縄のどこの飲食店や家庭にも必ずあるといってもいいほど、とてもポピュラーな調味料です。

・自家製 コーレーグース の作り方
真赤に色づいた唐辛子であればベストですが、無ければ小粒の鷹の爪を小瓶に半分ほどに詰め、これに焼酎を注ぎ込んで密封して、20日もすれば唐完成です。ラーメンや、肉・魚料理と万能です。焼魚にもいけます。

焼酎の再利用法の写真

〈番外編〉
かつては、傷口消毒に焼酎が使用されこともあるようです。
特に大怪我の場合には、家庭用の消毒液では量が間に合いません。
病院にかつぎ込むまでの応急手当として、傷口を消毒したいというときに、焼酎で代用させたという例があるようです。

まとめ

焼酎には賞味期限がないことをお分りいただけたでしょうか。
保管方法に気をつければ、魔王も10年経っても楽しめます。
また、意外な再利用法もありました。
皆さんも保管方法に気をつけて、長く焼酎を楽しんでください。

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