冬の寒さには焼酎使いで「美人の湯」
日本では2月といえば冬の真只中。この季節の寒さは身に堪(こた)えますね。
そんな時、お風呂は冷え切ったからだを芯から温めてくれます。
緊張がほぐれて、次第に癒されていくのは至福の時間ですね。
そこにTPOで浴槽に好みの入力剤を加えてみると、さらに五感が解放されて効果が倍増します。
今回は焼酎を使って家で簡単に「美人の湯」を愉しめる方法をご紹介します。
目次
焼酎風呂とは
効果
焼酎は古来医薬品としても活用されたように、殺菌作用に優れています。
また、個人差はありますが、血中濃度20-50mg/dlの微量のアルコールを接種した場合、循環が良くなって「しあわせ物質」と言われるドーパミン放出量が多くなります。
すると、気持ちの開放感やリラックス状態を得られるようになり、中枢神経・循環器・脂質・血液凝固・内分泌などからだ全体に良いアプローチを促します。
イライラも解消して夜には質の良い睡眠が期待できそうですね。
この一連の心地良い連鎖が「美人の素」へ繋がります。
翌日はスッキリした目覚めで元気な1日を過ごしましょう。
作り方
焼酎をお猪口1杯分(約18ml)浴槽に入れます。
からだを芯から温めるには38度から40度のぬるめの温度がおすすめです。
15分を目安にゆっくりとお湯につかってみましょう。
副交感神経の働きが優位になって免疫アップ効果が働きます。
ポイントは入浴前にコップ1杯の水分を摂ること。
代謝が促進されて、じんわりと汗ばんできたらベストタイムです。
どんな焼酎が合う?
焼酎は、原料や製法工程などによって多くの種類が存在しますが、家にいながらにしてSPA感覚でちょっぴり贅沢気分を味わってみませんか?
木樽蒸留焼酎
焼酎のようなスピリッツは通常ステンレスの蒸留機で作られますが、日本ではその昔、杉を使用した木樽の蒸留器で焼酎を作っていました。
口当たりがまろやかで優しい味わい、そしてほんのりと大地を想わせる杉の香りの奥深さは、ステンレス製タンクでは出すことのできない唯一無二の存在。
そんな木樽蒸留で造った焼酎から杉の香りのアロマが期待できそう。
原酒
蒸留を経て、割水をせずそのまま商品化したものが「原酒」。
一般的に販売されているアルコール数がより少し高めなのが特徴。
だいたい35度くらいあります。
その分、効率的に焼酎風呂が楽しめます。
芳醇な焼酎気分を楽しむには原酒がオススメです。
ほかの素材と合わせてみよう
周りを見渡してみると、からだに良いものは案外身近に溢れています。
しかも手軽で簡単にできる素材ばかり。自然の恵みを感じながら、時にはこんな使い方をしてみませんか?
塩
人間は70%が水分と言われていますが、そのうち1/3の成り立ちには塩分が常に0.9%に保たれています。ミネラルは私たちにとって必要不可欠な素材ですが、その一方で塩はからだの不純物を取り除き疲れを改善する効果も持っています。
このような浄化作用をもたらすには粗塩がオススメ。
1回5g~10gを浴槽に入れて馴染ませます。近所のスーパーで即座に購入できますが、原産地や、粒子、色、形など様々な種類の塩が世界中に存在します。
こだわり派の方は好みのタイプを探索してみてはいかがでしょうか?
陳皮
陳皮(ちんぴ)とはみかんの皮を乾燥させたもの。
漢方では古くから生薬として活用されています。ポリフェノールが血行を良くし、美肌効果を期待できます。
また、胃腸を整え肝機能の向上やむくみ改善など多くの効能も持ち合わせています。
浴槽に入れる場合は主な成分である精油のリモネンやテルピンのほんのりやさしい香りがからだを包み込みリラックスを促してくれます。
作り方は、食べ終えたみかんの皮についたワックスや農薬を水できれいに洗って晴れた日に天日干しします。カラカラに乾燥したら完成です。
適当なサイズにカットしたらネットなどにまとめてお風呂に入れましょう。
大根
農村地帯では、冷え性や婦人病治療のための民間療法として昔から大根の葉を用いた「大根湯」が活用されていたそうです。
ビタミンA,B1,C,Eやカルシウム、鉄、ナトリウムなど多くの栄養素が含まれているのも特徴です。
さらには葉を干すことで、温泉に含まれる塩化物や硫化イオンなどの無機成分が加わり、新陳代謝の促進や保温効果を高める働きがあると言われています。
大根の葉は風通しの良い日陰に2日~10日程度乾燥させて使います。
出来たら適当なサイズにカットしてネットなどにまとめてお風呂に入れましょう。
合わなかったらやめる
健康やリラックスを図るための入浴効果ですが、アルコールが苦手な方や原料が放つ香り、またアレルギーや肌の弱い方など体質に合わない方もいらっしゃいますので、はじめは微量からはじめることをおすすめします。
万一ご自身に合わない場合は、速やかに使用を中止して医師に相談してください。
お風呂上りに一杯いかがですか?
からだも心もポカポカになったら、しばし時間を置いてドリンキングタイムにするのも乙なものです。適量をグラスに注いでご堪能ください。
ストレート:木樽蒸留
お酒の味が一番ダイレクトに感じられます。何も加えず常温でそのままの味を感じてください。
ホット:木樽蒸留
九州でお酒と言えば「焼酎」だと聞きますが、昭和以前の時代では独特の形をした土瓶に温かい焼酎を入れて、大きめのお猪口で皆と会話をしながらお酒を楽しんだそうです。芳香と臨場感ある口当たりの変化をお楽しみください。
割り水:原酒
原酒ならではの密かな愉しみ。あなただけのオリジナルブレンドはどの割合でしょうか?
ロック:原酒
時間を掛けて、ちびりちびりと嗜むのもまた良いものです。氷と空気が触れ合って、ゆっくりと溶けていく繊細な味をお見逃しなく。
まとめ
焼酎は飲みものとしてだけではなく様々な活用方法がありますが、お風呂では昨今のストレス過多になりがちな、からだとこころをリセットできる一助ともなり得ます。
ぜひご自身に合ったタイミングで、美しさにより磨きを掛けてみてください。
この記事を書いた人
SHOCHU PRESS編集部
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