韓国焼酎とは? | その特徴から飲み方までご紹介します
あなたは韓国焼酎を飲んだことがありますか?
昨今の韓国ドラマシーンでは、たびたび登場したチャミスルが世界的大ブームを巻き起こし、日本も少なからず影響を受けました。
しかし、時間が経つにつれ次第にチャミスル以外の韓国焼酎にも熱い視線が送られ始めています。
韓国焼酎にはどのような特徴や銘柄があるのでしょうか?今回は様々な角度から韓国焼酎について見ていきたいと思います。
目次
韓国焼酎と日本の焼酎
韓国では焼酎のことを「ソジュ」と言います。
ソジュは「소주/燒酒」と書きますが、朝鮮半島で古くから作られているお酒のことを指し、現在でも国民に一番飲まれています。
人気の秘密は何と言ってもその「飲みやすさ」。
手法は蒸留酒と呼ばれる日本の焼酎と似ていることから、日本では「韓国焼酎」と呼ばれて親しまれています。
ルーツは同じ?
韓国にはじめて焼酎が入ってきたのは13世紀初めのこと。
モンゴル襲来の際に伝わったと言われています。
大変高価で貴重だったことから、当初は上流階級しか口にできませんでしたが、次第に下層階級にも浸透していきます。
一方、日本に焼酎が伝わったのは14世紀以降といわれ、諸説の記録が残っています。
一番有力とされているのがフィリピン(当時の呂宋)から中国福建省経由で琉球へ伝わった説。
その他には、倭寇が本土へ伝えた説、朝鮮半島から対馬へ伝わった説、タイから琉球へ伝わった説などがあります。
韓国焼酎と日本の焼酎の違い
それぞれのルーツがわかったところで、韓国焼酎は日本の焼酎とどのような違いがあるのでしょうか?さらに詳しく見ていきたいと思います。
製造方法
韓国焼酎には希釈式と蒸留式の2種類の製造方法があり、主流は「希釈式」。
原材料を蒸かして出来た醪(もろみ)を連続蒸留機にかけ、そこから抽出した濃度の高いアルコールに水を加えて度数を調整。
日本でいう甲類ですね。
透明で清涼感があるこの特徴はウォッカにも例えられます。
メーカーによってはこの過程で砂糖やフレーバーなどの甘味が加わるものもあります。
アルコール度数
韓国焼酎のアルコール度数は製法によって上限が定められています。もっとも一般的なのは20%。伝統的な製法で作られるソジュには45%のものもありますが、近年1990年代以降は10%代の度数の低いものが好まれる傾向が強まっています。
原料
米、麦、サツマイモ、トウモロコシ、タピオカなど複数の穀物を使用しています。
地方に行くと今も伝統的な製法を引き継いでいるソジュの生産者が存在しますが、それらは独自の味を持ち、時間とともに熟成していく風合いが「高級焼酎」と言われる所以にもなっています。
韓国焼酎の紹介
では、実際に韓国焼酎にはどのような種類があるのでしょうか。代表的な銘柄をいくつかご紹介します。
眞露(ジンロ)
米と麦をメインにした穀物を、韓国南東に位置する馬山(マサン)地下深水を原水にした純水とブレンドしています。
韓国では焼酎をキンキンに冷えたストレートでいただくのが一般的と言われますが、眞露のほんのりした甘さは、韓国の食文化を代表する濃厚でピリリとした辛味とのバランスが絶妙。
日本では「眞露is back」の銘柄がアルコール度数16.9%で発売されています。
鏡月(キョンウォル)
豊かな自然に囲まれた雪岳山(ソラクサン)系の澄みきった地下天然水で作られています。
その魅力はスっとからだに浸透するような飲み口。ロック・水割りはもちろんのこと、炭酸割り・お茶割りなど、その多様性は多くのファンを魅了しています。
度数は20度、25度、炭酸割に適した35度のほかに、ちょっと贅沢な樽熟成のプレミアムも気になる存在です。
フルーツやお茶、炭酸とブレンドしたシリーズもあって、ラインナップが豊富です。
チャミスル
「愛の不時着」「梨泰院クラス」など数多くの韓国ドラマシーンに登場したことを皮切りに、今では人気沸騰中のチャミスル。チャミスルオリジナルは20%ですが、フレッシュはアルコール度が16度、マスカット、すもも、グレープフルーツ、ストロベリーの各種はアルコール度13%と比較的低めなので、手に取りやすい飲みやすさも相乗効果を生んでいます。
緋緞(ビダン)
麦100%を贅沢に使用した高級焼酎です。アルコール度数は20度と25度の2種類があって、地下253mの岩盤から汲み上げられた銘水「石間水」と溶けあう無垢で透明感のあるスッキリした味が特徴。
韓国語で緋緞(ビダン)とは絹織物を意味しますが、その名に相応しく滑らかでやわらかな口当たりはまさに唯一無二。
日本人の嗜好に合わせて製造されたこだわりの気質をご堪能下さい。
飲み方
ようやくゲットした韓国焼酎ですが、実際にはどんな風に飲んだら良いのでしょうか?シチュエーションや気分に任せて、あなたの好きな飲み方を模索してみてくださいね。
ストレート
お酒本来の味を楽しむならまずはストレート。直球の出会いに誉な気分でいかがでしょうか。
ロック
時間を掛けて、ちびりちびりと嗜むのもまた良いものです。氷と空気が触れ合って、ゆっくりと溶けていく繊細な味をお見逃しなく。
レモン&炭酸
この組み合わせは最強。食事やおつまみと合わせるもよし、もちろんお酒だけで飲むもよし、食欲と清涼感の増進を図ってくれるエンドレスなタイプです。
きゅうり&レモン
どことなくアジアンテイストを感じさせるベジタブルのきゅうり。保湿作用もあって女性には嬉しい食材ですね。合わせたレモンの爽やかさは何者とも融合します。ノスタルジックな気分を誘い、いざご賞味を。
どこで買う
日本での取り扱いはまだ限られているものがありますが、案外身近にあって驚く一面もあるかも知れませんよ。気軽な気持ちで試してみてはいかがでしょうか?
ネットショップ
現代の利器と言えばネット販売。自分の好みを検索すれば希望に限りなく近い銘柄をキャッチすることが可能です。
コンビニ
時間を気にせず立ち寄れる便利なお店。ファミリーマートでは、チャミスルフレーバーが全種類揃っています(2022年2月現在)。
韓流のメッカ 大久保
韓国に関連するものを購入したいと思ったとき、まず浮かぶのが韓流の聖地とも呼ばれる「大久保」。食、ファッション、美容、アイドル、韓国語など様々な韓国文化を疑似体験することができます。
まとめ
今回は焼酎を通して韓国について垣間見てみましたが、いかがだったでしょうか?
お酒ひとつにしても、そこから投影される歴史や背景があり、時代を超えた「人」が映し出されます。
今夜は韓国焼酎を飲みながら、日本と同じアジアンテイストを持ち合わせた隣国について、思いを馳せてみてはいかがでしょうか?
注釈:日本では酒税法により焼酎などの蒸留酒とお茶や果実、フレーバーに砂糖やシロップ、炭酸水を加えた「チューハイ(酎ハイ)」はリキュール(エキス分が2度以上)の分類に属します。
この記事を書いた人
SHOCHU PRESS編集部
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