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オリジナル焼酎カクテルを作ろう 〜大根と黒豆のカクテル「haru冠雪」〜の画像

オリジナル焼酎カクテルを作ろう 〜大根と黒豆のカクテル「haru冠雪」〜

普段使いのもので作るカクテル

桜の開花宣言が全国に広がり始めてきましたね。
この週末は、満開の桜が彼方此方で見られることでしょう。

心も浮き立つこの季節、焼酎を使って少しだけおしゃれにカクテルを作ってみませんか。
今回紹介するのは、普段家庭にあるもので作った、オリジナルカクテルです。

特別なものを揃える必要もなく、素材の代用も効きますので、ぜひお試しください。
なお、カクテルというと「シェイカーが必要」と思われるかもしれませんが、焼酎の最小サイズである「ペットカップ」をシェイカーにして使いますので、ご安心ください。

大根と黒豆を素材に

核となる素材は大根と黒豆の煮物。
大根はおろしにして使います。
皆様は、普段大根おろしの汁をどうしていますか?
私はストレートに飲み干していますが、持て余して捨ててしまう方も多いのではないでしょうか。

そこで、それをカクテルに使えないかと考えました。
我が家では、お正月のおせち料理の残りの黒豆を、大根おろしてと和えて食べます。
これがなかなかいける美味しさなのです。
その味をイメージしてカクテルにしてみました。

なお、大根の匂いが苦手とする方もいらっしゃると思います。
それを芋焼酎の味と香り、スパイスの香りと黒豆で甘く辛く、ほんのり優しい味に仕上げました。

トッピングされた大根おろしが冠雪のようで、それが時間の経過共に雪解けし、春となり花が咲くこの時期のイメージで作りました。
名付けて「haru冠雪」です。

大根とスパイスのピリッとした味わいから、まろやかな風味に変化するところにも、春を感じていただけることと思います。
大根のおいしさを全て味わい尽くすカクテルなので、この時期の大根のみずみずしい味を、堪能していただきたいと思います。

「haru冠雪」レシピの画像

「haru冠雪」レシピ

材料の画像
<材料>
芋焼酎:40ml
大根:約100gのうち
大根おろしの搾り汁:80ml
大根おろし:大さじ1  を使用
黒豆の煮物:大さじ1〜2
今回は家にあった福豆を4粒使用
ラディッシュ(二十日大根):1個
チリパウダー:ひとつまみ
炭酸水:20ml

<調理>

水切りした大根の画像

①大根をおろして水切りをする。
この時コーヒーのペーパーフィルターを使うと水切りがきれいにできる。

冷凍庫で凍らせるの画像②水切りをした大根おろしを小皿にとりわけて冷凍庫で凍らせる。

花形のラディッシュの飾り切りの画像
③花形のラディッシュの飾り切りをする。
輪切りの薄切りが、3枚で一つの花になるので、6枚スライスしたら塩水につけておく。

3枚のうちの1枚の真ん中に十字に切れ目を入れるの画像
④3枚のうちの1枚の真ん中に十字に切れ目を入れる。
他の2枚を合わせて花びら型に丸めるの画像
⑤他の2枚を合わせて花びら型に丸める。

丸めた花びらを十字のところに刺して出来上がりの画像
⑥丸めた花びらを十字のところに刺して出来上がり。
これを2つ作り、冷凍庫に入れて凍らせる。
カクテルに乗せた時にクタッとしない為なので、ラディッシュが大きく形がしっかりしていれば、凍らせる必要はない。
氷を一欠片入れて軽くシェイクするの画像
氷を一欠片入れて軽くシェイクするの画像
⑦芋焼酎に大根おろしの搾り汁を加え、氷を一欠片入れて軽くシェイクする。
芋焼酎はペットカップタイプのものの、一番下のくびれ部分がおよそ50mlなので、それを目安にするとよい。
カクテルグラス(普通のグラスでO K)に煮汁を切った黒豆を入れての画像
⑧カクテルグラス(普通のグラスでO K)に煮汁を切った黒豆を入れて、その上からシェイクした液体を注ぐ。
泡立っていたら、茶漉しなどで漉すとよりキレイに仕上がる。
出来上がりの画像
⑨液体の上から、凍らせた大根おろしと花形のラディッシュをそっとのせ、チリパウダーをひとつまみかける。
さらに、グラスの淵からそっと炭酸水を注ぐ。
黒豆を食べやすいように楊枝やマドラーなどを添え、飾りにラデッシュの葉っぱを添えて出来上がり。

オリジナルカクテル「haru冠雪」

フワッと降り積もった雪のような大根おろしが、炭酸と温度変化により、溶けていくように混ざりあう状態を楽しんでください。
同時にチリによりスパイシーだったカクテルが、黒豆の甘さに徐々に馴染んでゆき、芋焼酎と大根おろしが調和してゆく経過も味わってみてください。

また、辛いのが苦手な方は、チリパウダーの代わりに、パプリカパウダーを使っても良いと思います。
或いは一味唐辛子や、韓国糸唐辛子をトッピングしても素敵ですね。
大根おろしの味と芋焼酎をダイレクトに味わいたい方は、炭酸水なしで召し上がってください。
大根は収穫時期や、使用する部位によって味わいが異なりますので、それに応じてお好みの味に調節してください。

トッピングに充てた塩気のあるラデッシュや、苦味のあるその葉が、よい引き立て役にもなります。
ラデッシュの代わりに桜の塩漬けがあれば、なおおしゃれになりますし、大根の香りが得意でない方は、ライムを入れても良いでしょう。

黒豆も、今回は大きな粒の福豆を使いましたが、小豆なども試してみてはいかがでしょうか。
「この豆が美味しかった!」などという感想がいただけたら、嬉しい限りです。

大根の効能

ビタミンたっぷりと胃を休める効果
大根は実に栄養豊富な食材です。
おまけに、糖質やカロリーも少ないとなれば、ダイエット、健康、美しさを求めるどの方にもぴったりの食材です。

大根に含まれる主な栄養素

・ビタミンC
ビタミンCはお肌に良いことは誰もが承知のことと思いますが、それは粘膜を強化することにも繋がり、抵抗力を高めます。

・カリウム
カリウムは塩分を排出するので、むくみの防止や血圧効果作用があります。
カリウムは水に溶けやすいので、生のまま摂取することが効果的だそうです。

・消化酵素(ジアスターゼ)
この消化酵素が胃に優しいと言われる所以でもあり、消化を促す効果・胃もたれや胸焼けを防ぐだけでなく、二日酔いにも効果があります。
まさに天然の胃薬ですね。

・イソチオアート
大根の辛味の元は・イソチオアートです。
特に、すりおろしたり、カットしたりして細胞を破壊すると生成されます。
これには血栓予防と殺菌作用があります。

まとめ

大根と黒豆のカクテル「haru冠雪」、いかがでしたか。
大根はもちろん、豆も栄養価の高い食べ物です。
栄養価だけで図っても、女性、お疲れ気味の方や、生活習慣病などを気にされている方にはぴったりのカクテルだと思います。
家飲みの食前酒、もしくは食後酒としても良いですね。

大根おろしの汁を使うというので、ギョッとされた方もいらっしゃるとお思いますが、黒豆と焼酎が実に良い仕事をします。
お酒好きの方にとっては罪悪感のないカクテル、アルコールの弱い方にもピッタリのカクテルです。
特別なものは何も必要がないので、是非お試しください。

この記事を書いた人

森 由佳

森 由佳

食事とお酒を美味しく食べて飲めることを、人生の後半戦の目標に掲げています。家には常に焼酎のボトルが鎮座しているという環境で育ち、焼酎愛飲歴たっぷりのライターです。ざっくりとした視点で焼酎を語ります。

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