焼酎に合う簡単おつまみを作ろう!冷奴のじゃこトマオリーブオイルソース
お酒のおつまみといえば、欠かせないのが冷奴。値段が安いのでお財布にも優しい上、手軽な調理で人気のおつまみです。
また、ヘルシーおつまみの代表格ですよね。大豆の濃厚な風味は、焼酎との相性もバッチリです。
冷奴と呼ばれる豆腐には、良質なたんぱく質やカルシウムが多く含まれています。特にたんぱく質は、肝臓でアルコールを分解する時に必要とされる栄養素です。さらに豆腐のたんぱく質には「ペプチド」という物質が含まれており、それには血圧上昇を抑制する効果があります。味だけでなく栄養の面からも、お酒と豆腐は相性抜群と言えるのです。また、体を調節して健康を維持増進させる食品、いわゆる「機能性食品」としても注目されています。
ちなみに、豆腐が「奴」と呼ばれるのは、江戸時代、大名行列の先頭で槍をもつ役の「槍持奴(やりもちやっこ)」が由来。槍持奴の着物に描かれた四角い大きな紋が豆腐と似ていたことから、奴と呼ばれるようになりました。
今回は、そんな冷奴にアミノ酸バッチリな濃厚オリーブオイルのソースをかけた一品をご紹介します。
冷奴のじゃこトマオリーブオイルソース
<材料>約2人分
木綿豆腐・・・1丁
じゃこ・・・10g
オリーブオイル・・・大さじ1杯
プチトマト・・・4ケ
にんにく・・・1片
塩・・・適量
木綿豆腐は、豆乳ににがりを加えて固めたものを一度崩してから、木綿布を敷いて圧力をかけて押し固めたもの。そのため、豆腐ハンバーグなど加熱する料理と相性が良いです。今回も、洋風にアレンジしたオリーブオイルを使用した一品なので、木綿豆腐を使用しました。
1.フライバンにオリーブオイルとニンニクを入れる
フライパンでニンニクをじっくり弱火で炒めて、香りをオリーブオイルに移していきます。
2.プチトマトを加える
ニンニクの香りをオリーブオイルに移したら、プチトマトを加えます。
プチトマトはへたをとり、へたのところに切れ目を入れます。切れ目を入れることで、プチトマトが潰しやすくなります。
3.プチトマトをスプーンで潰す
スプーンの背の部分で、切れ目に沿ってプチトマトを潰していきます。
果肉から水分がでてきますので、その水分を飛ばすように、やや強火にして煮詰めます。
煮詰めるとオリーブオイルと水分が乳化してきます。
フランス料理でいうところの「トマトクーリ」です。
4.じゃこを加える
弱火にしてじゃこを加えたらソースが出来上がりです。
5.木綿豆腐に塩をふる
水分をよく切った木綿豆腐に塩をふります。基本の味付けはこの塩だけです。
しっかり味を付けます。
6.じゃこトマオリーブオイルソースをかける
木綿豆腐に、じゃこトマオリーブオイルソースをかけ、パセリを散らしたら出来上がりです。
冷奴の一般的な食べ方は、ネギやしょうがの薬味に醤油をかけたシンプルなもの。その手軽さが人気の秘訣ですが、今回のように、洋風にアレンジしても立派なおつまみに仕上がります。大豆の濃厚な風味は、オリーブオイルとも相性が良いのでオススメです。
冷奴のじゃこトマオリーブオイルソースには、香り高い芋焼酎をペアリングしました。
山ねこ 麹米山田錦 (やまねこ こうじまいやまだにしき)
尾鈴山蒸留所/宮崎県児湯郡木城町
主原料/芋(ジョイホワイト)
麹/白麹(米)
度数/25度
蒸留/常圧蒸留
麹用の米に日本酒の適合米を使用
焼酎の麹の原料は、主に米が使用されています。中には麦全量や芋全量といって麹に主原料と同じものを使用する焼酎も増えましたが、今でも多くは米がメイン。
その麹用の米は、かつてはタイ米が多く使用されてきました。しかし、今ではヒノヒカリといった国産米も使用されています。ヒノヒカリは九州を中心に、中国・四国地方など西日本でよく栽培される食用米。焼酎が日本酒と違うのは、原料の米のほとんどが食用米であることです。
しかし、革新的なことで有名な尾鈴山蒸留所の「山ねこ 麹米山田錦」は銘柄名の通り、麹用の米に日本酒の適合米である山田錦を使用したことで話題を集めています。主原料のサツマイモは、フルーティーな味わいが特徴のジョイホワイトを使用。芋焼酎専用のサツマイモとして開発された、注目の種類です。
ロックでいただきます
ロックは、焼酎本来の味をシンブルに味わう飲み方です。大きめのグラスと市販のロックアイスを使用するのが美味しく飲むポイントです。カルキ臭のする水道水で作った氷は避けるようにして下さい。
グラスに注ぐと、白い花のような華やかなさのあとに、フルーティーな香りが立ち昇ってきます。この強烈な香りに少し驚かされます。焼酎は、ウイスキーやブランデーと違い、原料の香りを感じることができる蒸留酒ですが、最近はその香りにフォーカスした焼酎が増えてきています。また、それらの多くが常圧蒸留であるのも特徴。
「冷奴のじゃこトマにんにくオリーブオイルがけ」とのペアリングも抜群です。トマトの酸味と、ジョイホワイトのフルーティーさがとてもよく絡み合います。また、アミノ酸をたっぷり含んだオリーブオイルが「山ねこ 麹米山田錦」の粘度のある甘みを際出せてくれます。
濃厚なソースはパスタやパンと相性が良いですが、冷奴も負けていません。冷奴が良質なタンパク質であることを考えると、むしろベターといえます。
「山ねこ 麹米山田錦」は時間の経過とともに、多彩な香りが立ち昇ります。
1杯目は、華やかなフルーティーさを感じさせますが、2杯目はジョイホワイトのコクと力強さを感じることができます。
ペアリングにも多彩な組み合わせがあるように、料理に使用する食材の組み合わせにも多彩な組み合わせがあります。今回は、簡単に入手できる豆腐とプチトマトとじゃこを使用してみました。皆さんもぜひトライしてみてください。
この記事を書いた人
SHOCHU PRESS編集部
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