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焼酎カクテルを作ってみよう〜ハーブ酢割り編〜

気温の上昇と共に、キリッとした爽やかな飲み物が欲しい季節になってきました。
前回の黒酢割りに続き、ハーブの香りが心地よいハーブ酢割りを紹介いたします。

我が家では夏になると頻繁に作るのが、魚のマリネや野菜のピクルス。
お酢とハーブの登場回数が多くなります。

丁度、ベランダのコモンタイムも成長してきました。
小さな白い花が可愛いですね。

さらに、知人からお庭で繁っていたローズマリーを沢山いただいた事もあり、ちょこちょこ使うよりは、いっそのことハーブを酢に漬け込んでしまおうと思い立ちました。

それならば、料理ばかりではなく、焼酎をいただくときの割りものとしてもいけるのではないかと考え付きました。

ついでに、他のハーブも揃えて、早速ハーブ酢作り開始。

ハーブ酢造りの画像

ハーブ酢作り

使用するハーブ

左上から時計回りに、「ディル」「タイム」「ミント」「ローズマリー」です。

ハーブの特徴と用途

ディル:やわらかい葉先で、ほんのりと甘味のある爽やかな香りの中に苦味のあるディルは、サラダに、魚料理に使われます。
ピクルス液にも使われます。
タイム:小さな丸い葉とその深くも爽やかな香りが、肉や魚の煮込み料理によく登場します。
マリネにも入れますが、ローレルやパセリと合わせて「ブーケガルニ」と呼ばれる代表的な加熱調理の香り付けにも使われます。

ミント:鼻に抜ける清涼感のある香りで、お菓子やアイスクリーム、ハーブティーなどに使用します。
また、ミントをふんだんに使うモヒートに代表されるカクテルなど、用途は多岐に渡ります。
ミントの葉を一つトッピングするだけで、料理や飲み物に爽やかさが演出され、使いやすいハーブです。

ローズマリー:枝についた尖った葉が特徴で、独特の強い香りがあります。
クセの強い肉の匂い消しに使われたり、じゃがいもや鶏肉などのタンパクな味の味(香り)付けにも使われます。
フレンチ、イタリアンには欠かせないハーブです。

ハーブ酢作りの画像

ハーブ酢作り

さっと水洗いして、キッチンペーパーなどで水を拭き取り、乾かします。
お好みの酢を使って構いませんが、リンゴ酢がまろやかで使いやすいでしょう。

密閉できるガラス容器を用意しますの画像

密閉できるガラス容器を用意します。

今回は100円ショップD A I S Oで「ガラスキャニスター(たけ蓋付き)120ml」を購入しました。

煮沸消毒をするか、洗浄後アルコール消毒をして、水気を切っておきます。
水分がカビの発生を招くので、ここはしっかりやりましょう。

それぞれのハーブを個別に瓶に入れます。
ハーブの量はぎゅうぎゅうに詰め過ぎず、瓶の中に収まるぐらいが良いでしょう。

リンゴ酢を注いで、ハーブが酢の中に全て浸かるようにして、蓋をしますの画像

リンゴ酢を注いで、ハーブが酢の中に全て浸かるようにして、蓋をします。

冷暗所において、1週間から10日ぐらい漬けてくださいの画像

一日一回軽く振りましょう。
ハーブが酢に浸かっている状態を確認してください。

1週間したら酢の色がだいぶ濃くなってきました。
この状態で出来上がりです。

ハーブを取り出して保管してください。
ハーブ酢の味の画像

ハーブ酢の味

まずは個々のハーブ酢の味見をしてみましょう。

ディル:葉の香りが強く漂い、酢の尖った酸味が消えています。

タイム:タイムの香りがスモーキーな香りになり、酸の味と香りを強く感じます。

ミント:爽やかなミントの香りは、酢の中に浸かっていても健在です。
酢の香りとミントの香りが上手くブレンドされています。

ローズマリー:ローズマリーの香りが濃厚になりました。
酢の酸味と香りはやや薄くなっています。

ハーブ酢割りを試してみよう

ブレンドの割合と味わい

ブレンドの比率
試した結果、ブレンドの比率は以下が良いのではないかと思います。
ハーブ酢:蜂蜜:焼酎:水=1:1:3;5

酢は市販のサワー飲料と違い、原液なのでそのままだと酸味を非常に強く感じます。
そこで、ハチミツや砂糖を入れると、味が柔らかく香りも良くなります。
焼酎は、ハーブの香りを楽しみたいので、麦焼酎を使いました。

こちらもお好みですね。

なお、ハチミツは冷えると固まるので、お湯で溶いて最初にブレンドしてください。

ハーブ酢割りの味は

ディル酢割り:薬草っぽい味わいで、ギリシャの蒸留酒「メタクサ」を想起させます。
薬草のようでありながら、甘くスパイシー。

焼酎の香りと味が、ディル酢割りをオリエンタルな香りに演出しているのだと思います。

タイム酢割り:意外な旨さに驚きます。
クセのある味が好きな方におすすめです。
スコッチウィスキーの中でも「ラフロイグ」みたいな位置付けはないかと・・・。

タイム酢のくぐもったような香りが、焼酎のアルコールと香りにより洗練され、通好みの味に仕上がっています。

ミント酢割り:ハチミツが活きています。
ミントの爽やかな香りに、麦焼酎のフルーティーな香りが合わさり、爽やかなでクリアな味。
カクテルのよう洗練され、どなたにも好まれる味です。
甘みをさらに足せば、お酒があまり強くない方にも好まれる味です。

さらに・・・
ここに、塩を一粒足してみてください。
カクテルとしての完成度が高まります。

ローズマリー酢割り:いかにもローズマリー風味のドリンクです。
例えば、チキンやポークソテーのお供に添えたりすると、抜群の効果を発揮すると思います。
その香りが肉の味を引き立て、脂をスッと流してくれます。
飲むシチュエーションを工夫すれば、驚きをもった飲料として喜ばれることでしょう。

ブレンドしてみる

ミント酢+タイム酢割りがオススメです。
爽やかさに奥深さが加わり、飽きない味です。

そのほかの飲み方

お湯割りにしてお試しください。
酢とハーブの香りが柔らかくも強く立ちますが、飲んでみると酸味が程よくとび、ハチミツと焼酎の香りが心地よく感じます。

体にも良さそうなホットサワーです。

まとめ

ハーブ酢割りはいかがでしたか。

元々料理に使おうかと思い作り始めたものですが、少しの工夫で美味しくいただけます。
これまでも、何回かに分けて酢の効果を記述していますが、お酢割りは明日にお酒を残さない健康的な飲み物です。

酸味の強さを、焼酎が柔らかく豊かな味わいにしてくれます。

肉料理にはローズマリー、魚料理にはディルというように、料理に合わせていただくのも楽しみの一つとなります。

今回は万人の方が飲みやすいブレンド比で提案致しましたが、私が最も気いった飲み方を紹介いたします。

好みの焼酎の水割りに、「大さじ1杯のハーブ酢」を加えてみてください。
焼酎好きの私にはこれが一番「おいし〜い」味でした。

好みはそれぞれ、自分だけのお気に入りの割り方を見つけて、楽しんでいただければ嬉しい限りです。

この記事を書いた人

森 由佳

森 由佳

食事とお酒を美味しく食べて飲めることを、人生の後半戦の目標に掲げています。家には常に焼酎のボトルが鎮座しているという環境で育ち、焼酎愛飲歴たっぷりのライターです。ざっくりとした視点で焼酎を語ります。

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