1. HOME
  2. none
  3. 宮崎の人は、晩酌のことを「ダレヤミ」と呼びます。
焼酎の種類と特徴|芋・麦・米・黒糖・そば・ごまを徹底解説

宮崎の人は、晩酌のことを「ダレヤミ」と呼びます。

2026-01-28

宮崎には、焼酎のある暮らしをそのまま言葉にしたような方言があります。
それが「ダレヤミ」。

夕方になって、仕事や家事を終えて、
「さて、ダレヤミしよか」
そんなふうに使われる、宮崎ならではの言葉です。

意味は、いわゆる“晩酌”。
でも、ただお酒を飲む、というよりも——
一日の疲れをほどいて、気持ちをゆるめる時間
それがダレヤミです。

「ダレヤミ」は、“疲れを止める”という意味の言葉

「ダレヤミ」は、「ダレ(疲れ)」を「ヤミ(止める)」からきた言葉だと言われています。
もともとは、“疲れを止めること”“ひと休みすること”という意味でした。
それがいつしか、夕方にお酒を飲んで、ふっと肩の力を抜く時間のことを「ダレヤミ」と呼ぶようになっていったのです。

宮崎の人にとってダレヤミは、一日の終わりの合図のようなものかもしれません。

ダレヤミと言えば、やっぱり焼酎

いまでも宮崎で「ダレヤミ」と言うと、多くの人が思い浮かべるのは、焼酎です。

ビールやワインの場面で使うと、少ししっくりこない。
それくらい、「ダレヤミ」という言葉は、焼酎と一緒に生きてきました。

南九州では昔から、米が貴重だった時代にも、芋や雑穀で焼酎を造り、人々はそれを日々の酒として飲んできました。

焼酎は、特別な日の酒ではなく、毎日をねぎらう酒
ダレヤミという言葉が生まれたのも、きっとそんな暮らしの中だったのでしょう。

宮崎の気質と、ダレヤミの距離感

宮崎には「よだきい」という言葉があります。
「なんだか気だるいな」「ちょっとおっくうだな」そんな気分を表す言葉です。

宮崎の人は、疲れた自分をあまりごまかさず、「今日はよだきいねえ」と口に出します。

ダレヤミは、そんな“だれ”を抱えたまま、焼酎を一杯注いで、いったん深呼吸する時間。

頑張りすぎず、引きずりすぎず、「まあ、とりあえず一杯やろか」そんな優しい区切りです。

ダレヤミは、明日のための晩酌

ダレヤミは、現実から逃げるための酒ではありません。
むしろ、ちゃんと現実に戻るための酒。

今日の疲れを今日のうちにほどいて、また明日を迎えるための、小さな習慣です。

宮崎で焼酎が愛され続けてきたのは、酔うためではなく、整えるためだったのかもしれません。

焼酎を飲む時間が、文化になった土地

「ダレヤミ」という言葉には、宮崎の気候、歴史、人柄、そして焼酎のある暮らしが、そのまま閉じ込められています。

焼酎を飲むというより、焼酎のある時間を過ごす。

もし宮崎の焼酎を飲む機会があったら、その一杯を、ぜひ「ダレヤミ」だと思ってみてください。

きっと、味わいが少しやさしくなるはずです。

この記事を書いた人

人気の記事