
麦焼酎の原料「大麦」とは?品種・自給率・はだか麦の特徴を解説
麦焼酎の主原料は「大麦」です。
しかし一口に大麦といっても、品種や産地、醸造適性によって性質は大きく異なります。
この記事では、麦焼酎に使用される大麦の種類や自給率、さらに「はだか麦」の特徴についてわかりやすく解説します。
麦焼酎に使われる大麦の種類
大麦のうち、ビールや焼酎の醸造に使用されるのは主に二条大麦とはだか麦です。
二条大麦とは
二条大麦は、主にビール原料として明治時代にヨーロッパから導入された品種です。
粒が大きく、でんぷん価が高いため、アルコール発酵に適しています。
代表的な品種には以下があります。
外国産(主にオーストラリア産)
・スターリング
・スクーナー
国内産
・ニシノホシ
・ニシノチカラ
・あまぎ二条
とくに「スターリング」や「スクーナー」は醸造適性が高く、業界内でも評価の高い品種。
国内産では「ニシノホシ」が高く評価されています。
日本の大麦自給率はわずか約8%
日本における醸造用大麦の自給率は約8%程度にとどまります。
そのため、麦焼酎の原料には国産大麦に加え、オーストラリアなど海外産の大麦も広く使用されています。
品質の安定や調達量の確保を考えると、海外産の存在は欠かせません。
一方で、地域農業との結びつきを重視し、国産大麦を積極的に使用する蔵元も増えています。
はだか麦とは?皮麦との違い
はだか麦は大麦の一種で、もともとは六条大麦の変異種です。
一般的な大麦(皮麦)は一粒ずつ硬い殻に包まれていますが、はだか麦はその殻が精麦の際に容易にはがれる特徴があります。
このことから「はだか麦」と呼ばれます。
はだか麦は、麦飯や麦味噌の原料として古くから日本の食文化を支えてきました。
実は、二条大麦よりも日本での栽培の歴史は長いのです。
はだか麦の主産地と宇佐平野
現在、はだか麦の主な産地は、温暖な気候に恵まれた瀬戸内地域および九州北部です。
とくに大分県宇佐市を含む宇佐平野は穀倉地帯として知られ、はだか麦の一大産地。
宇佐産はだか麦は麦味噌原料として高く評価され、多くが味噌メーカーへ出荷されています。
そのため、焼酎造りに適した量を安定的に確保することは決して容易ではありません。
なぜ、はだか麦を選ぶのか
醸造適性だけを考えれば、でんぷん価の高い「スターリング」や「ニシノホシ」を中心に商品開発を行うのが合理的です。
しかし、地域農業の未来や国産原料の価値向上を見据え、あえてはだか麦を採用する蔵もあります。
国内産大麦を使った焼酎が評価されれば、生産者の意欲向上や品質改善にもつながります。
焼酎造りは単なる酒造りではなく、地域農業とともに歩む取り組みでもあるのです。
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SHOCHU PRESS編集部
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