【RTD特集】浅草を代表するお酒をリブランド!「浅草ハイボール 電氣ブランサワー」を飲んでみました
RTDとは「Ready to drink」の略称で、直訳すると「すぐに飲める(もの)」という意味。
缶や瓶などの容器から、栓を開けてすぐに飲めることを前提にした商品の総称です。
コンビニで焼酎やウォッカをベースのお酒に使用した、RTD商品をよく見かけますよね。
焼酎やウォッカは割って飲むことが多いお酒なので、RTDとの相性はグッド。
今回も、そんなRTD商品の中から、「浅草ハイボール 電氣ブランサワー」をご紹介します。
目次
「浅草ハイボール 電氣ブランサワー」とは
「浅草ハイボール 電氣ブランサワー」は、日本初のバー「神谷バー」で親しまれているチューハイを再現したRTD商品。
2022年5月からセブンイレブン首都圏の酒類取扱店舗を皮切りにして、発売されています。
電氣ブランの独特な味わいと、オレンジの爽やかさが楽しめるとして人気を集めています。
浅草ハイボール
前回は”鹿児島”ハイボールをご紹介しましたが、今回は”浅草 “ハイボール。
元祖ハイボールは、ウイスキーをベースにソーダで割ったカクテルのこと。
ですが、日本ではウイスキーのみならず、焼酎やウォッカをベースにした酎ハイ・焼酎ハイボールが誕生。
独自の進化を遂げた現在では、RTD商品をはじめとした数多くの”ハイボール”を見かけるようになりました。
浅草といえば浅草寺や隅田川、スカイツリーが有名ですよね。
江戸時代から町人が住む町として栄え、今でも演芸場や大衆居酒屋が軒を連ねるのもその名残り。
庶民の街という印象が強いので、”浅草 “ハイボールと聞くと、古くから浅草で親しまれていた伝説のお酒がベースだと想像できます。
品目はリキュール
「浅草ハイボール 電氣ブランサワー」の裏ラベルには、
●品目:リキュール(発泡性)①
●原材料:オレンジ果汁、ハーブ浸出液、醸造アルコール(国内製造)、果実酒、ブランデー、糖類/炭酸ガス、酸味料、香料、カラメル色素
●アルコール分:5%
●内容量:350ml
と記載があります。
品目はリキュールになります。
酒税法上の分類では、
「リキュールとは、酒類と糖類その他の物品(酒類を含む)を原料とした酒類で、エキス分が2%以上のものをいう。ただし、清酒、合成清酒、焼酎、みりん、ビール、果実酒類、ウイスキー類、および発泡酒に該当するものは除かれる」
つまり、ウイスキー以外の蒸留酒に、香味成分などのエキスを2%以上添加したものが、リキュールということです。
「浅草ハイボール 電氣ブランサワー」の原材料には、オレンジ果汁、ハーブ浸出液などが豊富に使用されているので、リキュールとなるワケです。
電氣ブランとは?
「浅草ハイボール 電氣ブランサワー」に使用されている「電氣ブラン」は、ブランデーをベースにしたカクテルです。
明治中期、薬用として輸入されたブランデーに、ワイン、ジン、ベルモットなどをブレンドしたのが始まりといいます。
当時は、お酒といえば日本酒が主流で、まだまだ蒸留酒が普及していない時代。
少量で強酔できるアルコール度数40%の「電氣ブラン」は、”濃い”お酒として大人気に。
浅草六区(ロック)で活動写真を鑑賞後、電氣ブランを飲むことが庶民にとって、最高の楽しみだったといいます。
電氣ブランの”電氣”とは、明治の頃、舶来のハイカラ品を”電気○○○”と呼んでいたことが由来。
当初はそのまま「電氣ブランデー」という名称で発売されます。
しかし、酒税法上の分類でブランデーの呼称は認められず、現在の「電氣ブラン」に落ち着いたようです。
神谷バーとは?
神谷バー(かみやバー)とは、東京都台東区浅草1丁目にある、日本でも屈指の歴史を持つバーです。
電氣ブランは、神谷バーの創業者である神谷傳兵衛氏が開発されました。
「浅草ハイボール 電氣ブランサワー」の缶にも、
「日本初のバー 東京・浅草「神谷バー」。1880年(明治13年)に創業し、多くの文豪にも愛されていました。今も昔も人々をあたたかく包み込む「下町の社交場」です。」
との記載があります。
今でも営業は続けられており、随所に歴史の重みを感じる神谷バーで味わう電氣ブランは、至高の一杯。
1階の神谷バーの上階には、2階に「レストランカミヤ」、3階に「割烹神谷」があり、どのフロアでも電氣ブランを楽しめますから、TPOで使い分けるのも良いかも。
これらが詰まった神谷ビル本館は、2011年、「登録有形文化財」に登録されているので、浅草を観光するには一見の価値あり。
雷門通りに面した、素晴らしい立地にあるので、是非、足を運んでみて下さい。
〈店舗情報〉
【店舗名】神谷バー
【最寄駅】浅草駅
【住所】東京都台東区浅草1-1-1 1F・2F・3F
【電話番号】03-3841-5400
【営業時間】11:30~22:00
【定休日】火曜日
【HP】http://www.kamiya-bar.com/
販売元はオエノングループ
販売元のオエノングループは、神谷バー創業者の神谷傳兵衛氏が興した会社です。
神谷バーの前身である、「みかはや銘酒店」を1880年(明治13年)に開業。
1900年(明治33年)に日本酒精製造株式会社を開設し、民間初のアルコール製造を開始。
1903年(明治36年)には、日本のワイン醸造の嚆矢として、シャトーカミヤ(茨城県牛久市)を建設します。
その後もM&Aを駆使して業容を拡大。
2003年、複数の会社の持ち株会社として、オエノンホールディングスに社名変更し、現在に至っています。
「浅草ハイボール 電氣ブランサワー」の味わい
それでは、「浅草ハイボール 電氣ブランサワー」をいただきます。
缶をプシュっと開けると、オレンジの甘〜い香りが広がります。
口に含むと、オレンジと、ブランデー由来の華やかな味わいが広がります。
ハーブの心地よい苦味と炭酸のシュワシュワ感のバランスがグッド。
色は、上品な琥珀色。
アルコール度数は5%なので、ツンのしたアルコールの印象がないので、飲みやすいのも特徴です。
樽貯蔵熟成したお酒よりも、華やかな琥珀色です。
しっかりした炭酸なので、ゆっくり飲んでも大丈夫です。
奥が深い豊かな甘さは、食前・食後のシーンにぴったりです。
飲み疲れの、クールダウンしたい時に飲む1本としても重宝しそう。
まとめ
ごちそうさまでした。
浅草を代表するお酒の「電氣ブラン」をリブランドしたRTD商品。
ハイボールは、ウイスキーや焼酎、ウォッカだけがベースのお酒ではないのです。
明治から受け継がれた、伝説の蒸留酒が、現代風に蘇った逸品。
皆さんも、ぜひ、「浅草ハイボール 電氣ブランサワー」を楽しんでみてくださいね。
この記事を書いた人
SHOCHU PRESS編集部
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