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本格焼酎はなぜ“健康的”と言われるのか?──悪酔いしにくい理由と、いま注目される「こだわり焼酎」の魅力

南九州で長く親しまれてきた本格焼酎。
その背景には、「悪酔いしにくい」「体にやさしい」「翌日に残りにくい」といった、経験則に裏打ちされた評価があります。近年では、こうしたイメージに加え、原料や製法にこだわった“本格焼酎”が全国で注目を集めています。

本記事では、焼酎が“健康酒”と呼ばれる理由と、いま支持される「こだわり焼酎」の魅力を、わかりやすく整理します。

南九州で焼酎が愛され続ける3つの理由

南九州の焼酎文化を語るとき、よく挙げられるのが次の3点です。
◆悪酔いしにくい
◆体に負担が少ない
◆酔い覚めがさわやか
科学的な議論はさておき、生産地の人々は長年の経験から、焼酎を「すっきりした酒」「付き合いやすい酒」として受け止めてきました。

この感覚の背景にあるのが、焼酎が“蒸留酒”であることです。

焼酎は「中性」に近い酒──体に負担をかけにくい理由

日本酒やビールなどの醸造酒は、原料由来のミネラルを含むため、性質としては「酸性」に傾きやすい酒類です。
一方、焼酎・ウイスキー・ブランデー・ウォッカなどの蒸留酒は、蒸留工程によってアルコール成分だけを抽出するため、ミネラル分がほとんど含まれません。

その結果、焼酎はpH7前後の“中性”に近い酒となり、体液に近い性質を持つとされています。

米を主食に魚介類を多く摂る日本人の食生活は、体が酸性に傾きやすいと言われます。
その点で焼酎は、飲酒によって体をさらに酸性に傾けにくい酒として、「体にやさしい」「翌日に残りにくい」という評価につながってきました。

本格焼酎が“健康志向のお酒”として注目される理由

近年、本格焼酎は健康面からも研究が進み、次のような特徴が注目されてきました。
◆低カロリー・低糖質
◆血栓溶解酵素の働きを助ける可能性
◆善玉コレステロール増加との関連
◆動脈硬化・生活習慣病予防への期待
◆ストレス緩和・リラックス効果
とくに、血流に関する研究は多く、心筋梗塞や脳梗塞との関連性が語られることも増えています。

本格焼酎は、単なるアルコール飲料ではなく、「食と感覚を豊かにする嗜好品」として再評価されているのです。

“健康”に加えて広がる、もう一つの魅力──こだわりの本格焼酎

そして今、本格焼酎にはもう一つの大きな軸が生まれています。
それが、「こだわり」です。
お湯割りや水割りで香りを楽しめる焼酎は、単にアルコールを摂取する酒ではなく、香り・味・原料の個性を楽しむ酒へと進化してきました。

現在の本格焼酎に共通して語られる魅力には、次のような要素があります。
香りが高く、やさしい
◆口当たりがやわらかく、飲みやすい
◆ほのかな甘みと旨み
◆水のようにすっと入る軽快さ

これに加えて、近年とくに重視されているのが、原料への強いこだわりです。

芋・麦・米・そば──原料の個性を映す焼酎へ

現代の本格焼酎は、芋・麦・米・そば・とうもろこしなど、原料そのものの香味を最大限に引き出す方向へ進んでいます。

原料の違いは、香り・甘み・コク・余韻となって表れ、蔵元ごとの哲学がダイレクトに酒質に反映されます。
甕仕込み、黒麹・白麹・黄麹、常圧・減圧蒸留、長期熟成など、製法への探求も進み、本格焼酎は「土地と造り手の酒」へと深化してきました。

そこには、南蛮渡来から続く蒸留の歴史と、南九州の風土、そして蔵ごとの思想が重なり合った、新しい焼酎文化があります。

本格焼酎は「健康」と「こだわり」の酒へ

いま、本格焼酎は
◆体にやさしい酒
◆食事と寄り添う酒
◆原料と製法を楽しむ酒
という二つの価値軸、「健康」と「こだわり」を携えて、全国へと広がっています。

南九州で当たり前のように飲まれてきた焼酎は、いまや日本を代表するクラフトスピリッツのひとつ。
“うまい”だけでなく、“付き合いやすく、奥が深い酒”として、本格焼酎は新しいステージに入っています。

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