【芋焼酎」刀 飛焼(かたな とぴやき)/佐多宗二商店(鹿児島県南九州市頴娃町)
南端屈指の景勝地
佐多宗二商店がある鹿児島県南部の南九州市頴娃町(えいちょう)は、南端屈指の景勝地。
江戸時代に、日本地図作成のためにこの地を訪れた伊能忠敬が「天下の絶景なり」と称賛したほど。
お茶の産地としても有名で、サツマイモ畑と茶畑の緑、陽光眩しい青空に囲まれた、大変自然豊かなエリアでもあります。
日本で初めて梅酒をアメリカへ輸出
佐多宗二商店の創業は、1908年(明治41年)。実はかつて、この蔵は一時は芋焼酎の生産を大幅に縮小した時期があります。
梅酒用に米焼酎を作り、梅酒作りのほうに力を入れていたことがありました。
昭和33年に日本で初めて梅酒をアメリカへ輸出したのは佐多商店だったのです!
しかし、平成9年「晴耕雨讀(せいこううどく)」をリリース。
市場で、大変な好評を博し芋焼酎の蔵として、「飲んでくださる全ての方が幸せな気持ちになれる焼酎造り」をモットーに再出発したのでした。
今回紹介するのは「刀 飛焼(かたな とぴやき)」です。
飛焼(とびやき)とは、鉄を繰り返し鍛えて作る日本刀の肌目の一種。
”妖艶なキレ味を表現”したいとの重いからネーミング。
地元産にこだわったコガネセンガンと香り立つベニサツマをブレンド。
パワフルさが旨味に変化して強い甘み
注いだグラスに鼻を近づけると、ベニサツマ由来の白い花の甘い香りがゆっくりと立ち上ってきます。
一瞬、バナナを熟したフルーティーな香りも時間とともに感じます。
口に含んだ後は、まず蒸した芋のパワフルさ。続いて、パワフルさが旨味に変化して強い甘みが広がります。
心地良いがキレがあり、アルコール感はさほど強くありません。まるみのある旨味が特徴的なお酒です。
おすすめする飲み方はロックです。このキレの良さには、肉系というより魚介系が合わせるのがよいでしょう。
魚介系の中でも特に貝類。ムール貝の白ワイン蒸しや、焼きハマグリなど貝類がオススメです。
〈銘柄データ〉
【刀 飛焼(かたな とぴやき)】
佐多宗二商店/鹿児島県南九州市頴娃町別府4,910番地
主原料/芋(コガネセンガン)
麹菌/白麹(米)
度数/25度
蒸留/常圧蒸留
この記事を書いた人
SHOCHU PRESS編集部
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