焼酎のお酢割りをご紹介!
焼酎カクテルを作ってみよう〜お酢サワー割り編〜
前回に引き続き、焼酎の割りもののバリエーションを紹介します。
今回はお酢割りのお話。
お酢割りと行っても、果汁とお酢を合わせたものです。
果実の甘さとお酢のさっぱりした味が交わって、美味しく健康的な焼酎割りです。
お酢の効能
お酢の起源
お酢は人類最古の調味料とも言われています。
紀元前5000年には、メソポタミア(今のイラク)南部で使われていたと考えられています。
この時代の人々は、干し葡萄や、ナツメヤシからお酒を作っていました。
果物や穀物を蓄えているうちに、その糖が酵母を分解してアルコールが生み出されます。
そこに自然の酢酸菌が作用してお酢が醸造されたのです。
お酢の栄養価
お酢の酸味や味の元は、酢酸やアミノ酸からなる有機酸です。
これは、ピクルスやお寿司のシャリに代表されるように保存性を高めます。
酢酸は炭水化物の吸収を抑え、食べ物を効率よくエネルギーに変えるのに役立ちます。
また、疲労物質の乳酸を抑える役割も果たします。
脂っこいものを食べた後の口中をさっぱりとするだけでなく、体内の脂肪も燃焼させやすくなり、腹持ちが良くなったりと、ヘルシーであるばかりでなく、実際にダイエット効果もあると言われています。
さらに、発酵食品であることから、腸内環境の改善にも一役買っています。
腸内の善玉菌を増やすことにより、免疫力が向上します。
これからの花粉の季節に備えて、現在の最大の懸念材料であるコロナに対するリスクの軽減、さらにはアンチエイジングへとお酢の効果は絶大です。
お好みの果実酢を見つけて、健康的にヘルシーに焼酎割りを楽しみましょう。
果実を使ったビネガーでお酢サワー
基本は、焼酎を果実酢と炭酸水で割っていただきます。
分量はお好みですが、果実酒1に対して焼酎2、炭酸水はお好みで3ぐらいからお試しください。
果実の香りを楽しむために、「甲類焼酎」か「麦焼酎」をおすすめします。
リンゴ酢割り
リンゴ酢は、原料のリンゴ果汁のみずみずしい香りと、ほのかな甘味が親しみ易く、ドレッシングなどにもよく使われています。
ちなみに、欧米ではリンゴを発酵させて作る、またはリンゴ果汁に炭酸を加えた「アップルサイダー」という清涼飲料水があります。
ご存知の方も多いのではないでしょうか。
ところが、イギリスのパブなどに置いてある「アップルサイダー」は、りんごを発酵させて作ったれっきとしたお酒です。
国によっては、「アップルシードル」とも呼ばれています。
非常に飲みやすいお酒ですので、アルコールの度数に注意してからいただきましょう。
リンゴ酢サワーの話に戻ります。
お酢の香りの中に、ほのかにりんごの甘く凝縮した香りが漂い、食欲をそそります。
酸の強さが焼酎のアルコールと香りで程よく緩和され、甘みを引き出しています。
リンゴ酢にはビタミンやクエン酸も豊富に含まれているので、美肌効果が期待され、美と健康を求める女性の強い味方です。
お湯割りにすれば、さらに香り高く、焼酎の優しい香りがリラックス効果を高めてくれます。
酸味がきつい方は、蜂蜜やシロップを足してみてください。
ブルーベリー酢割り
ブルーベリーは一般的に目に良いと言われています。
その他にも若さを保つ抗酸化作用、毛細血管を保護し様々な病気の予防、豊富な食物繊維による整腸作用等、こちらも体に良い食品として定着しています。
写真の「美飲酢」は「ビタミンC」「ポリフェノール」「コラーゲン」が売りです。
これだけで、綺麗になりそうな気分になります。
ブドウ果汁にも似た親しみのある味わいが魅力です。
酸味もキツくなく甘みもあるので、焼酎で割っても飲みやすいサワードリンクです。
美酢割り
最近話題の韓国発の「美酢」。
100%果実発酵酢から作られていて、全部で7つの味が発売されています。
パッケージに書かれている「果実発酵酢」についての説明書きによると
100%果汁
↓
一次酵母発酵で果実ワインに
↓
二次酢酸発酵で果実発酵酢に
↓
自然熟成でまろやかな風味に
と説明されています。
この飲みやすさの要因の一つは、甘味料として「フラクトオリゴ糖」が使用されていることです。
「フラクトオリゴ糖」は砂糖のように胃や小腸の中で、分解吸収されずにそのまま腸まで届きます。
そこで善玉菌の餌になってくれるのです。
糖として吸収されないということは、血糖値の上昇も防ぐので、緩やかに糖質制限されながら甘いものを味わえます。
そのまま薄めて飲んでみても、他の果実酢飲料に比べて酸味が柔らかく、どれも果実のフレーバーが鮮明に感じられ、気軽に楽しめます。
これらにミントを添えると、より爽やかになります。
ご家庭でいただくときは、アルコール入りとノンアルを分けるために、香草やストローなどで差別化を図ると、間違えなくて良いですね。
7種のフレーバーから、焼酎に合う2種を選んでみました。
ざくろ
ざくろは古より「女性の果実」と呼ばれています。
「ビタミン」「ミネラル」「カリウム」「アントシアニン」「ポリフェノール」等が含まれているスーパーフード。
世界各地で「子宝」や「子孫繁栄」の象徴とされています。
美容、健康、老化防止と、加齢と共に欲しい栄養素が全て含まれています。
カロリーも他の6種類の中では一番低めです。
焼酎割りにしてみると
オリエンタルなザクロの香りと甘さの後に、炭酸と焼酎のアルコールが喉をついて、飲み心地が気持ち良いお酒になりました。
これだけザクロの効果を知ってしまうと、女子会の飲み会の食前酒はこれで決定!!
カラマンシー
フィリピンでは定番の柑橘類。
「奇跡の果実」と言われ、美容大国の韓国で注目されているのだそうです。
ビタミンCに関しては、レモンの30倍と言われています。
ダイエット中の方には不足しがちなビタミンCを補えますし、ビタミンCは消化も促すので、ダイエット効果も期待出来ます。
さらに、脂肪を分解する「シネフリン」「ノビチレン」も含まれています。
また、免疫力を高める効果・鉄分の吸収を助ける効果・疲労回復効果・アンチエイジング効果など、こちらも女性に限らず全ての方にとって「奇跡の果実」なのですね。
焼酎炭酸割りにしてみると、柔らかな柑橘系の味わいがします。
鼻腔に残る香りが、レモンやオレンジとは違う独特のもの。
強いて表現するなら、透明度の高まったシークァーサー割りのよう。
焼酎好き、レモンサワー好きには病みつきになりそうな美味しさです。
ミントの香りとの相性も抜群です。
まとめ
今回はヘルシーで体に優しく、どなたにも好まれそうな果実酢割りを、紹介いたしました。
そのほかにも黒酢やワインビネガーなどお酢にはたくさんの種類があります。
甘味を加えたり、シナモン、カルダモンなどの香料を加えたりして、カクテル風にして楽しんでみるのも良いでしょう。
焼酎を果実酢と炭酸水で割って、健康的な焼酎ライフをお過ごしください。
この記事を書いた人
森 由佳
食事とお酒を美味しく食べて飲めることを、人生の後半戦の目標に掲げています。家には常に焼酎のボトルが鎮座しているという環境で育ち、焼酎愛飲歴たっぷりのライターです。ざっくりとした視点で焼酎を語ります。
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