焼酎の味わいはストレートで! | その特徴から注意点までご紹介します
アルコール度数が高い焼酎をストレートで飲むと聞くと抵抗があるかもしれません。焼酎は。お湯割りやロックなどで割って楽しむ機会の方が多いと思います。
また、焼酎は芋や麦、米など種類が豊富で、それぞれにおすすめの飲み方があります。
しかし、ストレートで飲むことによって、焼酎本来の味わいや香りが楽しめることもあります。
今回は、ストレートの特徴から注意点までをご紹介します。
目次
ストレートの特徴
ストレートの特徴は、焼酎が持つ本来の味わいや香りが楽しめること。お湯割りやロックのような飲み方は、焼酎を水で薄める飲み方ですが、他方、焼酎の温度を変えることでもあります。お湯割りは温めて香りを立たせたり、ロックは冷やしてシャープさを感じたりするわけですが、ストレートは基本的には常温。つまり、焼酎ができたままの温度で味わう飲み方なのです。
実際、焼酎鑑評会などの焼酎を品定めする時、担当者の方々はストレートでテイスティングします。焼酎本来の酒質を確かめるためです。
ストレートの度数
焼酎は、お湯割りやロック、水割りなど、飲み方が豊富です。
蒸留酒なので、ワインやビールなどの醸造酒と比べてアルコール度数が高い。そのため水で割って、度数を低くして飲みやすくするためでもあります。
一般的な焼酎のアルコール度数は25度なので、黄金比率である「ロクヨン(焼酎:6、水:4)」で割ると15度になります。日本酒も15度のものが多いですから、理にかなっているわけです。一方、ストレートは焼酎の度数そのままを味わう飲み方ともいえます。
どんな焼酎も最初はストレートで
どんな焼酎も最初はストレートで飲むことをおすすめします。コクのある伝統的製法の芋焼酎はお湯割り、スッキリ爽やかな大分の麦焼酎にはロックなど、それぞれオススメの飲み方はあります。しかし、焼酎を開栓した時には、ストレートで飲むことによって、出来立てそのままの味わいを確かめてください。原材料や製造方法、貯蔵熟成からくる、焼酎の持つ味わいや香りがはっきり確認できることと思います。ストレートで確認した後は、それぞれおすすめの飲み方で楽しんでください。
ストレートのおすすめの飲み方
ストレートは常温で飲むことによって焼酎本来の味わいを確認できますが、そのほかにも、オススメの飲み方があります。
焼酎をストレートで楽しむための飲み方をご紹介します。
冷凍庫で冷やす
焼酎の一般的な度数は25度。ですが、それよりも高い30度から40度の「原酒」と呼ばれる焼酎があります。「原酒」は蒸留後に割水をしない、いわばそのままの焼酎です。その原酒のおすすめの飲み方がストレート。
ただ、原酒は30度から40度と度数が高いので、ツンとくるアルコールの香りが気になります。その香りは、冷凍庫で冷やすことによって抑えられるのです。冷凍庫で冷やして飲むお酒といえば、ウォッカが代表的がですが、原酒と度数が同じ40度なのです。
冷蔵庫で冷やす
最近では、あらかじめストレートで飲みやすいように15度前後の低アルコール焼酎も発売されています。15度といえば、日本酒と同じ度数。そのため、水で割ることなくそのまま冷蔵庫で冷やして日本酒やワインと同じ感覚で楽しめます。
焼酎は、酒税法で「単式蒸留焼酎は45度以下、連続式蒸留焼酎は36度未満」とアルコール度数の上限の規定はありますが、下限の規定はありません。上限の規定さえ守れば、加水して好きなアルコール度数の焼酎を製造することが可能なのです。そのような背景の後押しもあり、低アルコール焼酎が開発されました。
この低アルコール焼酎は、ワインやシャンパンのようなスタイリッシュなボトルが多いのも注目です。
ストレートで飲むときの3つのポイント
長い時間、ストレートで飲み続けることに躊躇される方も多いと思います。アルコールの強い味わいに舌の機能が低下したように感じられ、酔いが回るのも早くなります。そのため下記のことに注意して飲むようにしましょう。
グラス
ストレートで飲む時に注意したいのがグラスです。
オススメはイタリアの蒸留酒のグラッパを飲む時に使用されるグラッパグラス。
長い脚(ステム)にチューリップ型といわれる球体が乗っています。中部分と飲み口の接合部がくびれているのが特徴。くびれているため少しずつ飲めるので、アルコールの強い味わいが抑えられます。最近では100均でも売られているので、ぜひ購入して試してみてください。
チェイサーを用意する
チェイサーは、強い度数の焼酎を飲む際に胃腸を守り、体の中のアルコール濃度を下げてくれます。アルコールは肝臓で代謝され尿となって排出されます。チェイサーをタイミングよく挟みながら、血中アルコール濃度の安定させることに注意してください。
一気飲みはしない
ストレートは酔いを早めますから、その分勢いがつきやすいです。時にはハメを外すなんてことも。なので、パーティードリンクのような一気飲みはおすすめしません。そのためにも、グラスは勢いが増してしまうようなショットグラスではなく、グラッパグラスのような脚(ステム)付きのグラスを選んでください。
ストレートがおすすめの焼酎
低アルコール焼酎
球
作り手はプレミアム焼酎「百年の孤独」で有名な黒木本店。5代目の当主である黒木信作氏が生み出したアルコール14度焼酎。日本酒、ワインの独壇だった10~16度数マーケットに参入した焼酎として注目を集めています。その名の通り球体のようにまろやかで瑞々しい香り豊かなが特徴。原材料の芋は黒木本店が運営している「甦る大地の会」と契約農家が栽培したタマアカネとコガネセンガンを使用しています。
黒木本店/宮崎県児湯郡高鍋町
主原料/芋(タマアカネ、コガネセンガン)
麹菌/黒麹・白麹(米)
度数/14度
蒸留/常圧蒸留
原酒
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新原酒 白麹 あらあらざけ
プレミアム焼酎「佐藤」で有名な佐藤酒造が手がける原酒。年に一度だけ仕込む特別な焼酎です。同じ造り方をしていても、その年々の味わいが違うというのもこの原酒の特徴。サツマイモの原料処理を念入りにし、蒸留後は即瓶詰めするために「時間との勝負です」と蔵元。開栓したたばかりのときは、むせるような強烈な蒸留ガスに圧倒されます。新酒のフレッシュな清涼感の後に続く、濃厚な甘みと旨みはいつまでも口の中に広がります。
【新原酒 白麹 あらあらざけ】
佐藤酒造/鹿児島県霧島市
主原料/芋(黄金千貫)
麹/白麹(米)
度数/38度
蒸留/常圧蒸留
まとめ
いかがでしたか。
ストレートと聞くと、アルコールをじかに味わう上級者の飲み方かと思われがちですが、できたての焼酎をイメージできる飲み方なのでした。
また、冷凍庫や冷蔵庫での保存方法も面白いですよね。
チェイサーやグラス、一気飲みなどの飲み方に注意して、おすすめの低アルコール焼酎や原酒でストレートを楽しんでみてください。
この記事を書いた人
SHOCHU PRESS編集部
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