オリジナル焼酎カクテルを作ろう 〜シナモン酎でサングリア「和サングリア¬〜ほしいもん〜」
焼酎で作るサングリア
春爛漫。
ついこの間まで、冷たい風に背中を丸めて歩いていたのに、背中を伸ばして大空を見上げ、太陽の眩しさに目を細める気候になってきました。
こんな時はキュッと爽やかなカクテルをいただきたくなります。
今回紹介するのは、通常ワインで作るサングリアを、焼酎でアレンジした「和サングリア〜ほしいもん〜」です。
「ほしいいもん」なんてどこぞの銘菓?ご当地キャラか?はたまた親父ギャグかっ!見たいな命名ですね。
その理由はおいおいわかるとして、まずはその作り方から紹介してゆきます。
サングリアとは
私は、購入したワインが好みの味でなかった時、フルーツがたくさん手に入った時にサングリアを作ることが多いです。
フルーツが目の前にあったら、スウィーツではなく、サングリアを作るという発想がお酒好きの発想ですよね〜。
お恥ずかしい・・・
このサングリアは、スペインのアンダルシア地方発祥のワインカクテルです。
語源は、スペイン語で「血:sangre(サングレ)」から来ています。
赤ワインの色からきているのでしょう。
ワインに柑橘類やリンゴ、パイナップルなどのフルーツ、シナモンやミントなどを漬け込んで作ります。
甘みを足したり、炭酸で割ったりすることもあります。
目にも鮮やかで爽やか、アルコール度数も低くなることもあり、どなたにも好まれるカクテルです。
これを焼酎でつくったらどうなるだろうかと考えました。
シナモンのスパイスの効いた焼酎カクテルにしたら美味しいだろうと、試行錯誤の上できたカクテルです。
「和サングリア〜ほしいもん〜」レシピ
基本のシナモン酎を作る
まず、ベースとなるシナモン酎を作りましょう。
<シナモン酎 材料>
芋焼酎:100ml
シナモンスティック:1本
前回紹介したカクテル「haru冠雪」でも登場した、ペットカップのボトルの再登場です。
まずはこの200mlカップに、シナモンスティック1本をつけてください。
1時間もつけておくと、香りと色が抽出され始めるので、カクテルに使用できます。
シナモンスティックが手に入らない場合や、即席で作りたい場合は、仕上げにシナモンパウダーを一振りしてください。
焼酎にシナモンスティックを1日以上漬けておくと、琥珀色でシナモンの香り豊かな「シナモン酎」になりますので、お湯割りやロックにしてお楽しみください。
甘くスパイシーな香りに、病みつきになります。
カクテルを作る
<「和サングリア¬〜ほしいもん〜 」カクテル 材料(グラス一杯分)>
以下はカクテル一杯分を手軽に素早く作る分量です。
・シナモン焼酎:100ml
焼酎のカップペットボトルの下からひとつ目のくびれで約50ml、およそ倍の量で約100mlです
・コアントロー:小さじ1
・フルーツ(お好みで)
カットパイン:ひとかけら
・レモン:薄切り1枚
・キウィ:輪切り5mm 1枚
そして、これがタイトル「ほしいもん」の所以でです。
・干し芋
ちょっとベタでしたか・・・・
それではカクテル作りに入ります。
<調理>
①干し芋を焼き網やグリルで軽く炙る。
干し芋が柔らかくなるまで約1分。
焦がさないように注意。
②熱く柔らかいうちに、干し芋のスティックを作る。
長手方向に2ミリの細さにカットし、先端で輪を作りそこに先を通して一つ結びを作る。
③残った干し芋約5センチを、2ミリの角切りにし、常温のシナモン酎につける。
干し芋が熱く柔らかいうちに、常温のシナモン酎につけた方が、芋の味が出やすい。
温度が低い場合は、箸や、細めのスリコギなどで干し芋を潰して味を出すと良い。
④フルーツを入れかき混ぜて、味を馴染ませる。
すぐにいただく場合は、フルーツも少し潰して味を出す良い。
カットパインの汁が出ていたら、それも少し加えるとより美味しくなる。
⑤仕上げにコアントローと氷を入れて、良くかき混ぜたら出来上がり。
グラスに注いで、干し芋スティックを挿し、飾りにイタリアンパセリなどを乗せれば見た目も爽やかに仕上がる。
<味わいのポイント>
・③の干し芋の甘味と香りを出す事がコツです。
じっくりつけて味だしをするか、潰すか、いずれにしても冷えてしまうと芋が硬くなり味が出にくくなります。
・フルーツはお好みでもので良いですが、パイナップルは是非とも入れてください。
・コアントローを多めに入れると、本来のサングリアの味に近くなり、少なめにすると、芋焼酎の香りがより活きてきます。
オリジナルカクテル「和サングリア¬〜ほしいもん〜」の味わい
まず、シナモンの香りをこの上なく堪能できます。
お菓子などで味わうシナモンは甘く切なさを感じさせる香りです。
それが焼酎にじっくりと漬け込んだことにより、この上ない艶のある華やかな風味に変化しています。
芋焼酎の香りが、フルーツの酸味と甘味の奥からふわっと出てきます。
フルーツカクテルでありながら、芋焼酎と干し芋のエキスにより、和のティストが溢れるカクテルになっています。
カクテルをいただきながら、時々スティックにした干し芋を噛んでみれば、焼酎の沁みた干し芋がまた旨味を増します。
ワインで作った本来のサングリアに負けない美味しさ、むしろ、ワインの渋みがない分、透明感があるカクテルになっています。
シナモンの香りとフルーツの味わいに、芋焼酎と干し芋の香りと甘みが安定感のある深みを加えています。
シナモンの効能
そもそもシナモンとは、クスノキ科クスノキ属の常緑樹の樹皮を乾燥させたスパイスのことです。
世界でも、最も古くから使われているスパイスの一つで、香料だけでなく防腐剤としても使われていました。
漢方としても使われるシナモンは、善玉コレステロールを下げることなく、悪玉コレステロールを下げてくれるので、コレステロール値の改善に役立ちます。
血管を広げ血圧を下げ、血糖値を下げてもくれるそうです。
また、シナモンには、ポリフェノールの中でも最も抗酸化作用が強い、プロアントシアニジンが含まれています。
これは、スパイスの中でもシナモンが最も優れているそうです。
これらを合わせると、生活習慣病予防、アンチエイジング効果、さらに血の巡りも良くなることで、体を温め免疫力を上げてくれるとのこと。
カクテルにしていただけば、これで体内環境全てU P=アガル気持ちになりますね。
まとめ
「和サングリア¬〜ほしいもん〜」はいかがでしたか。
ワインとは違う美味しさを感じてもらえたら嬉しいです。
フルーツや、コアントローの量、シナモンの浸かり具合により、さまざまな表情を見せてくれると思います。
さっぱりとした口当たりは、食前酒、食後酒のどちらにいただいても良いでしょう。
最後は皆様のお好みでレシピを仕上げてください。
シナモン酎カクテルレシピの世界は、ますます広がりそうです。
この記事を書いた人
森 由佳
食事とお酒を美味しく食べて飲めることを、人生の後半戦の目標に掲げています。家には常に焼酎のボトルが鎮座しているという環境で育ち、焼酎愛飲歴たっぷりのライターです。ざっくりとした視点で焼酎を語ります。
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