【芋焼酎】霊峰 金峰 荒濾過(れいほう きんぽう あらろか)/宇都酒造(鹿児島県南さつま市加世田)
名峰・霊山として、名が知られる金峰山
鹿児島県南さつま市は薩摩半島の西南端に位置しています。
西海岸にある吹上浜は、鳥取砂丘(鳥取県)と遠州灘砂丘(静岡県)に次ぐ日本三大砂丘の一つとして有名。
毎年5月上旬に「吹上浜砂の祭典」が、開催されて多くの観光客が訪れます。
内陸部には名峰・霊山として、古の昔から名が知られる金峰山が鎮座。
本岳・東岳・北岳の3つの峰からなりたち、かつては修験の山と知られ、頂上付近には第27代天皇である安閑天皇を祭神とする金峰神社があります。
山の稜線の滑らかな曲線が女性の横たわる姿に見えることから、地元では美人岳という名でも親しまれています。
四代目の当主は杜氏も兼任
宇都酒造は、そんな「金峰山」が一番美しく見えるところに蔵を立てたことが歴史の始まり。今から、119年前の1903年(明治36年)のこと。
四代目の当主の宇都尋智氏は、杜氏も兼任しています。
氏は東京農業大学醸造学科を卒業後、清酒蔵での修行も経験。
その経験を活かして原材料の選定、細かい仕込み工程まで、細部まで管理されています。
早い時期に女性向け商品開発を着手したり、研究開発に余念がありません。
代表銘柄の季節商品
この「霊峰 金峰 荒濾過」は、初代から引き継ぐ代表銘柄「霊峰 金峰」の季節商品。
1年を通して4回出荷される芋焼酎のシリーズです。
口に含むと、白い花の芳香や、蒸した芋の香り。良質なコガネセンガンのパワフルな甘さの余韻。
一方、辛口、シャープさを感じるのは黒麹が由来でしょうか。
初代から引き継ぐ銘柄であるのに現代風なのは、原材料を引き出すバランスが優れているからだと思います。
お湯割でコガネセンガンの甘い香りを楽しみたい。料理には、甘辛く炊いた角煮がオススメです。
〈銘柄データ〉
【霊峰 金峰 荒濾過(れいほう きんぽう あらろか)】
宇都酒造/鹿児島県南さつま市加世田益山2431
主原料/芋(コガネセンガン)
麹菌/黒麹(米)
度数/25度
蒸留/常圧蒸留
この記事を書いた人
SHOCHU PRESS編集部
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