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天然醸造の自然飲料 VS 二日酔い
焼酎は、天然醸造の自然飲料
本格焼酎は、その他のお酒と比べて二日酔いになりにくいと言われています。
その理由は、不純物や添加物がないから。
芋焼酎の場合は、その傾向が顕著です。
多くの蔵では、8月に収穫されるサツマイモを獲れたてのまま一気に仕込みます。
麹づくりに使用する米も、以前は外来の破砕米でしたが、今では地元の米を使用。
加水に使用される水も、近隣から汲まれる天然水。
※ちなみにウイスキーやブランデーでは蒸留水です。
焼酎は、天然醸造の自然飲料なのです。
日本酒やビール、ワインなどの醸造酒との比較
日本酒やワインなどの醸造酒は生成上、複数のアルコールが含まれます。
また、日本国内製造のウイスキーや日本酒は、砂糖を焦がしたカラメルや、原材料以外で造られたアルコールの添加が認められています。
某大人気ウイスキーの「琥珀色」は人工着色で、原材料の麦由来のアルコールのほかに
醸造アルコールが入っています。
それに対し、焼酎はその99%以上が水とエチルアルコール。
アルコールは1種類しか存在しません。
芋焼酎の場合、原材料のサツマイモ・米・水・麹以外は不使用なのです。
というより酒税法で認められていません。
そのため、アルコールを分解する肝臓への負担が軽くなります。
よって、二日酔いの原因物質であるアセトアルデヒドが速く分解されるのではないか、と考えられています。
その他の効能への期待
鹿児島大学などの研究グループが、
「焼酎を飲むことで、血中アルコール濃度、血糖値、インスリン濃度、それぞれの上昇が抑えられた」という論文を発表したことがあります。
二日酔いのつらさは、翌日に残った血中アルコール濃度上昇のリカバリーのため。
血中アルコール濃度の上昇が抑えられたというのは、その解消、抑制につながります。
また、本格焼酎には、血栓の主成分のフィブリンを分解させる、ウロキナーゼという酵素の働きの、活性化も期待されています。
血栓溶解度が高いと、それだけ血行がよくなります。
よって、内臓の細胞も活性化されるので、
肝臓がアルコールを分解するスピードが速まります。
さらに、血行が良いと、心筋梗塞や脳梗塞などにかかりにくくなります。
焼酎の飲み方は多様
ウイスキーやブランデーなどの蒸留酒は、ロックやストレートで飲むのが主流です。
一方、焼酎はロックやストレートはもちろん、お湯割りや水割り、直燗など飲み方が多様。
その中でも、焼酎の健康効果をより高くするには、お湯割りがいちばん。
香り成分を強く感じられますので、血栓を溶かす働きも活発になります。
本格焼酎の本場である南九州では、清酒と同じくらいの度数で楽しむためお湯割りが普及したといいます。
本格焼酎は25度のものが多いですから、濃すぎず薄すぎずない、ロクヨン(焼酎6:4お湯)がおすすめです。
余談ですが、良い焼酎はイチキュウ(焼酎1:9お湯)でも香りが消えることがないと言います。
しかし、焼酎がいくら二日酔いになりにくく、健康にもよいとはいえ、飲みすぎはよくありません。
一般的には、ほろ酔い程度の120mlが適量だといわれます。
120歳の長寿を全うした泉重千代さんは、毎晩の地元奄美の黒糖焼酎を欠かしませんでした。
飲み方は、水を加えてから燗をつけて飲む焼酎の量は120mlだったそうです。
食事には納豆がおすすめ
最後に。
焼酎は食中酒でもありますから、飲む時には
食事にも気を使うと、さらに二日酔いの効果が高まります。
おすすめは豆類。
特に納豆には、さまざまな効用の中に、
タンパク質中の酵素に血栓を溶解する働きがあり、焼酎と一緒に食べることで、高い相乗効果が期待できます。
この記事を書いた人
SHOCHU PRESS編集部
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