焼酎の造り方 〜芋焼酎編〜
目次
焼酎がどのようにして造られているか、ご存知でしょうか。今回は、芋焼酎の製造工程について、図を用いながらかんたんに説明していきます。少しでも、理解が深まると嬉しいです。
◎洗米、浸漬
米を洗って、糠や汚れなどを取り除きます。 一定時間水に漬けたあと、水きりを行います。
◎米蒸し
糠などを洗い落とした米を、給水させてから蒸します。 麹カビが繁殖しやすい、やわらかい米を造るためです。
◎製麹(せいきく)
種麹を、蒸した米に振り、よく混ぜます。 温度を保ちながら40時間ほど培養すると、米麹が完成します
◎一次仕込み
完成した米麹に、酵母、水を合わせ、発酵。 25 30℃の温度を保ちながら、6〜8日間かけて、一次醪を造ります。
◎イモの洗浄
イモの泥や汚れを、洗い落とします。 その際に、傷んだり、変色しているイモを、取り除きます。
◎イモ蒸し
下処理を済ませたイモは、直ちに蒸し器で蒸されます。 ふかしたいもの甘い香りが広がると、蒸しあがりです。
◎イモの粉砕
蒸されたイモは送風機などで冷ましてから、 粉砕機で細かく粉砕されます。
◎二次仕込み
一次仕込みでできた醪に、粉砕したイモと水を加えます。 よくかき混ぜ8~10日問かけて発酵させると二次醪の完成です。
◎蒸留
二次醪を蒸留機に移し、蒸気を吹き込んで沸騰。 蒸気を冷却装置で冷やすと、透明な液体が落ちてきます。 これが焼酎の原酒。
◎貯蔵
原酒には油性成分が多く残り、刺激臭が強いです。 それらを落ち着かせるため、甕やタンクに移して貯蔵させます。
◎割り水
出来上がった焼酎の原酒は、40℃と高濃度。 割り水をして20~25℃になるようアルコール度数を調整します。
◎瓶詰め、ラベル貼り
瓶詰めしてラベル貼りがすんだものは、瓶のヒビがないかなどを検品したのち、 箱詰めされ出荷されます。
◎完成、出荷
これで完成です!
以上です。いかがでしたか。芋焼酎の場合は特に、原材料であるイモの鮮度が命。米や麦のように貯蔵がききません。なので、イモの収穫期の8月下旬からはじまり、翌年春までで製造を終えてしまうのです。
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SHOCHU PRESS編集部
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