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焼酎おつまみを究める! | 芋焼酎と「海老とあさりの焼酎蒸し」のペアリングの画像

焼酎に合う簡単おつまみを作ろう!海老とあさりの焼酎蒸し

2022-04-04

お酒を使ったおつまみの定番といえば「酒蒸し」。「あさりの酒蒸し」や「ムール貝の白ワイン蒸し」など西洋問わず、酒蒸し料理には定評があります。
特に、貝類との相性は良く、豊富なミネラルが吸収できるおつまみとして食べる機会も多いと思います。

日本酒やワインなど醸造酒は発酵した醪をそのまま絞って作るので、お酒の中に旨味成分が残っています。そのため、調味料として料理に使われることが多いお酒。一方、焼酎などの蒸留酒は蒸留を経て製造するので旨味成分は残っていません。
ただ、焼酎は旨味成分が少ない分、味を邪魔することがないので使い方次第では十分、料理に使うことができます。

エビの焼酎蒸しの画像

今回は、焼酎で海老とあさりを酒蒸しにした一品をご紹介します。
海老には、タウリンやカルシウム、アスタキサンチンが多く含まれています。タウリンについては、栄養ドリンクなどにも含まれているので聞いたことがある人も多いはず。アミノ酸の一種で海老など甲殻類に多く含まれ、疲労回復を促したりする効果があるとされています。
また、海老は糖質や脂質が少ない分、100g当たり90kcal前後とカロリーも低いのが特徴とされており、焼酎おつまみには最適な食材です。

海老とあさりの焼酎蒸し

材料の画像

<材料>約2人分

海老…200g
あさり…80g
焼酎・・・50ml
オリーフオイル・・・大さじ1杯
にんにく・・・適量
パセリ・・・適量

海老だけではなく酒蒸しと相性のいいアサリを加え、焼酎の旨味成分を補完します。

にんにくを香りづけるの画像

1.海老をソテーする

フライパンをよく温め、オリーブオイルを入れて馴染ませた後、海老をソテーします。
オリーブオイルを熱し過ぎないのがポイント。火力は中火です。強火にしないように気をつけてください。
強火にすると、海老が縮んで固くなってしまいます。

エビをソテーするの画像

海老は身だけでなく、殻や尻尾にもタウリンやカルシウム、アスタキサンチンが豊富な栄養素が含まれています。
殻や尻尾を取り除かずにそのまま使います。豊富な出汁が出るので、美味しさもアップ。

焼酎を入れて加熱する前にソテーする理由は、殻や尻尾からの旨味を引き出すため。

エビをひっくり返すの画像

2.海老をひっくり返す

海老の殻や尻尾が赤く色づいてきたら、ひっくり返します。中に火を入れる必要はないので、色づいた海老から適時ひっくり返します。

アサリを加えるの画像

3.アサリを加える

海老をひっくり返したら、アサリを加えます。火力を強火にして、まんべんなく、火が入るように気をつけます。

焼酎を加えるの画像

4.焼酎を加える

火力を強火にして、海老とアサリの表面に火が入ったら焼酎を加えます。

落し蓋をするの画像

焼酎が沸いたら中火にして落し蓋をします。

皿に盛り付けるの画像

5.皿に盛り付ける

約3分経ったら、落し蓋を外してアサリの殻を確認します。全部の殻が開いたら出来上がり。
火を入れすぎると、アサリの身が固くなって縮んでしまうので、タイミングが重要です。

焼酎ごと皿に盛り付けます。パセリをふりかけて完成です。

甲殻類や貝類は、火入れのタイミングが難しい食材。火が入ったと思って、いざ食べる時になると身が小さくなって後悔した、なんてこともあります。
火が入ったかどうか心配な時は、弱火にするか、蓋をして余熱で火入れをすると上手く仕上がります。

海老やあさりの煮汁にもアミノ酸が豊富に溶け出していますので、パスタソースとしての二次利用もおすすめです。

今日はアミノ酸豊富なおつまみなので、濃厚な芋焼酎と合わせます。

なかむらの画像

なかむら
なかむら酒造場/鹿児島県霧島市国分
主原料/芋(黄金千貫)
麹菌/白麹(米)
度数/25度
蒸留/常圧蒸留

「萬膳」や「佐藤」などプレミアム焼酎を輩出する霧島連山

焼酎造りには水を大量に使用します。麹米の浸漬用、仕込み用、蒸留用、そして加水用と、どの製造工程においても水が欠かせません。
そのため焼酎酒蔵には必ずと言っていいほど、名水がつきものです。
なかむら酒造場も、豊富で良質の水をもたらす霧島連山の麓にあります。霧島連山は、「萬膳」や「佐藤」などプレミアム焼酎を輩出する焼酎酒蔵が多いことでも有名です。

また、なかむらは全量手作りで有名な銘柄です。麹作りはもちろん、瓶詰やラベル貼りまで人の手を介す完全な手作り。

なかむらのソーダ割りの画像

なかむらは伝統的な芋焼酎なのでお湯割りがおすすめの飲み方ですが、今回はソーダ割りにします。
あえてソーダ割りにするのは、お湯割りは温めることによって本格焼酎の味わいを引き出しますが、ソーダのシュワシュワした飲み心地も同じ効果があるような気がするからです。巷でも本格焼酎を使用した、缶入り焼酎ハイボールは人気を集めています。

海老と相性が抜群の画像

「海老とあさりの焼酎蒸し」との相性も抜群です。海老やアサリは魚介類の中でも特に磯の香りが豊富。磯の香りと土から掘り起こされたばかりの黄金千貫の煙るような香りは最高の組み合わせです。霧島名水で加水した頬を膨らますような酒質と、海老のアミノ酸とゆっくり溶けあいます。
コクのあるソースが絶妙のアクセントとなって、なかむらがどんどん進みます。

オリーブオイルと、なかむらが持つオイリーな舌触りの画像

また、オリーブオイルと、なかむらが持つオイリーな舌触りが、口にした後の余韻を心地よくさせてくれます。

食べ終わったの画像

残ったソースには大量のアミノ酸が溶け出しています。パスタソースに最適ですね。

おつまみの定番である「酒蒸し」を日本酒ではなく、焼酎を使った一品。蒸留酒である焼酎も、料理を引き立たせてくれるのです。
焼酎を使用したおつまみのアレンジは、まだまだあるはず。皆さんもぜひトライしてみてください。

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