焼酎のおつまみを作ろう!「鶏のつくね」
焼酎のおつまみの中で、鶏肉は出番が多い食材。
鶏肉は、値段が安いのでお財布にも優しい上、メニューのバリエーションも豊富。
中でも、甘いタレの香ばしい味わいが魅力の焼き鳥は、焼酎のおつまみの定番ですよね。
とはいっても、炭火でモクモク調理される焼き鳥は、専門店ならではの味わい。
家庭であの味わいを表現するのは、なかなか難しいと思いがちですよね。
そこで、今回は、焼き鳥メニューの内で、家庭で手軽に調理できる「鶏肉のつくね」をご紹介します。
「つくね」とは?
「つくね」と聞くと、通常は鶏ひき肉で作った肉団子を思い浮かべるかもしれませんが、実際はそれだけではありません。
実際には、魚を使っても、同じような調理法で作られる場合には「つくね」と呼ばれます。
「つくね」とは、「つくねる」という言葉に由来し、具材に調味料、卵、片栗粉などのつなぎを加え、手でこねて丸めること。
要するに、材料を手でこねて形作ったものが「つくね」と呼ばれます。
一般的には鶏肉が一番よく使われますが、時折魚肉も使用され、具材は何でも構わないようです。
こねて丸めた生地は、その後揚げたり焼いたりするなど、どんな調理法で加熱しても「つくね」のまま。
このこねて固めた肉団子は、串に刺して焼いたり、蒸したり、スープに入れたりと、さまざまな料理に利用できるのが「つくね」の特長です。
また、生地を形作りやすく、細かく刻んだ野菜などを混ぜることもでき、多くの加熱方法が適用可能です。
そのため、最近ではバリエーションが豊富に増えているので、つみれと混同されることもあるかもしれませんね。
それでは、作っていきましょう。
焼酎おつまみ「鶏のつくね」
<材料>約2人分
鶏挽肉・・・200g
鶏軟骨・・・50g
長ネギ・・・1/3本
しょうが・・・1/2片
大葉・・・1枚
片栗粉・・・大さじ1杯
〈調味料〉
醤油・・・大さじ1
酒・・・大さじ1
みりん・・・大さじ1
塩・・・少々
家庭で作るつくねはとかく、小型ハンバーグになりがち。
そのため、今回は鶏軟骨を加えて専門店の味わいを目指します。
鶏肉の部位の中でも、比較的に手に入りやすいので、ぜひ参考にしてください。
1.ボウルに鶏挽肉、鶏軟骨、長ネギ、生姜、片栗粉を入れ、粘りが出るまでよく捏ねて、成形する。
コリコリ食感気を残すために、鶏軟骨は粗みじん切りにするのがポイント。
また、軟骨には、肉が付着していて、この肉も実に味わい深い。
2.中火で熱したフライパンにサラダ油をひき、捏ねた鶏挽肉を入れて、焼き色がつくまで3分程焼く。
ジューシーさを出すためにつくねには厚さがあるので、丁寧に焼いてください。
3.裏返し蓋をして、中火のまま、中に火が通るまで5分程焼きます。
4.つくねを取り出して、肉汁に醤油、酒、みりんを加えて一煮立ちさせる。
フライパンには、つくねを焼いた時に出た肉汁が残っています。
一部はフライパンに焦げて付着していますが、こそげ落としてください。
甘辛いタレに旨味が加わります。
5.つくねを戻し入れて、味が付くように煮汁を回しかける。
煮汁と一緒に一煮立ちさせることで、専門店のような味わいが出てきます。
詰まった煮汁で焼くと、美味しそうなん焦げ目がつきます。
6.大葉を敷いた器に盛り付けて完成。
「鶏のつくね」には黒糖焼酎
今回のおつまみに合わせる焼酎は「長雲一番橋」。
黒糖焼酎の最高峰と言っても良い逸品です。
かつての記事をご参照くださいね。
それではいただきます。
焼き鳥専門店のつくねよりは大きめですが、その分、鶏肉のジューシーさが感じられます。
軟骨のコリコリした食感がこのメニューのキモ。
甘辛い醤油ベースのタレに肉汁が加わっているので、本格的な味わいになっています。
つくねをフライパンに戻して煮汁に絡めているので、香ばしさが専門店のよう。
生姜や長ネギの風味がアクセントになっていて、焼酎のおつまみにはぴったりです。
生姜や長ネギなどの香味野菜は、焼酎のボリュームのあるアルコール感と好相性。
臭いの主張が強い香味野菜は、ワインや日本酒といった醸造酒とのペアリングはなかなか難しい食材ですよね。
「鶏のつくね」と「長雲一番橋」は、よく合います。
甘辛く旨味の詰まった煮汁は、黒糖特有の甘さのハーモニーが絶妙です。
ジュっと滲み出る肉汁を黒糖焼酎で流し込む。
至福の瞬間とはまさにこのこと。
「鶏のつくね」は理想の焼酎おつまみ
あっという間に完食です。
甘くて香ばしい焼き鳥メニューは、焼酎のおつまみにはピッタリ。
「鶏のつくね」は、手軽に専門店の味わいが楽しめる理想のおつまみといって良いでしょう。
みなさんも、ぜひ作ってみてくださいね。
この記事を書いた人
SHOCHU PRESS編集部
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