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焼酎の牛乳割りはご存知ですか？
焼酎に牛乳と聞くと、ミスマッチな組み合わせだと思われるかもしれません。
確かに、リキュールやウイスキーと比較して、焼酎との組み合わせは馴染みの薄いものといえるでしょう。

しかし、焼酎と牛乳の相性は、決して悪いものではありません。
試してみる価値は十分にあり！なのです。

今回は、焼酎の牛乳割りについてご紹介したいと思います。

焼酎ならでは”割材”としての牛乳

焼酎は、お湯割りやロック、ストレートで飲まれる一方、ソーダや果汁入り炭酸飲料、お茶など様々な飲料で割って楽しむお酒。
どんな飲料も焼酎で割った場合は、”割材”と呼ばれます。
飲料の数だけ”割材”があるといっても過言ではないほど。
”割材”というのは、焼酎ならではの存在ですよね。

普段から牛乳を飲んでいる、または牛乳不足を実感している健康志向派の方には、牛乳を”割材”にした「牛乳割り」はおすすめのお酒なのです。

「牛乳割り」?「牛乳ハイ」?

焼酎を牛乳で割ったお酒には「牛乳割り」と「牛乳ハイ」2通りの呼び方があります。
緑茶を「緑茶割り」「緑茶ハイ」と呼ぶのと同じですよね。
では、「牛乳割り」と「牛乳ハイ」の違いはどのようなものでしょうか。

牛乳ハイとは

甲類焼酎を牛乳で割ったお酒は、「牛乳ハイ」 と呼ばれます。

そもそも焼酎で割ったお酒を「〇〇ハイ」と呼ぶのは、「酎ハイ」が元祖です。
「酎ハイ」とは東京城東エリアの下町において、ハイボールをウイスキーから焼酎に代用した「焼酎ハイボール」が転訛した後、短縮され「酎ハイ」と呼ばれるようになった呼び方。

時が流れ、焼酎を表す”酎”ハイが、どこかの時代で割材の名前をとって「〇〇ハイ」と呼ばれることになります。
大手外食企業が居酒屋業界に参入する際、商品の目玉として低価格アルコール飲料を売り出した時に名付けたという説も。

甲類焼酎は、クセのないクリアな味わいが身上なので、割材の引き立て役にはピッタリの焼酎なのです。

「牛乳割り」とは

牛乳割りとは、本格焼酎で牛乳を割った場合に呼ばれることが多いです。
本格焼酎というのは、単式蒸留器を使って作られた焼酎で、原材料の味わいや風味が感じることができます。

本格焼酎は、芋や麦、米がよく知られていますが、ご当地の特産品を生かした、蕎麦、胡麻、栗、人参といった食物も原材料として使われています。

「牛乳割り」は本格焼酎の原材料と牛乳の味わいの相乗効果が楽しめる飲み方といっていいでしょう。

どんな焼酎が合う？

焼酎には、蒸留方法による違いの他、原材料によって様々なお酒があります。
「牛乳割り」に合う焼酎をご紹介します。

芋焼酎

芋焼酎の原料はサツマイモ。
サツマイモのほっこりする香りとクリーミーな牛乳との相性はバッチリで、スイーツのような味わいがお楽しめます。
また、芋焼酎の定番の飲み方であるお湯割りのように、温めた牛乳で割るのもおすすめ。
体の芯までホットになりそうな飲み方です。

黒糖焼酎

黒糖焼酎の牛乳割りは、クリーミーな味わいと黒糖の香ばしさが魅力です。
それは、牛乳を使った定番のカクテル「カルーアミルク」に似ています。
甘い黒糖焼酎を牛乳で割ったお酒は、大人の飲み物といえそうです。

牛乳焼酎

牛乳焼酎と牛乳は、牛乳割りの究極の組み合わせ。
焼酎の原材料は芋や麦、米が有名ですが、それ以外の食物からも作られます。
驚くことに、牛乳も原材料として認められているのです。

米焼酎の産地として有名な熊本県球磨地方の蔵元である合資会社大和一酒造元が、牛乳焼酎を造っています。
開発のきっかけは、球磨地方の米焼酎は「牛乳割りで飲むとおいしい」という愛飲者の声といいます。
研究を重ね、牛乳と温泉水、お米を同時に発酵させることによって、1999年に誕生。
牛乳焼酎「牧場の夢」というブランドで、全国的な人気を誇っています。

それ以外の”原材料由来の飲み方”として、蕎麦焼酎を蕎麦湯で割った「蕎麦湯割り」が有名ですよね。
“原材料由来の飲み方”は、焼酎というお酒の魅力の一つでもあります。

余談ですが、最近では、ジャスミン焼酎をジャスミン茶で割った”原材料由来の飲み方”が流行中。
その頭文字を取ってjjと呼ばれ、ちょっとしたブームになっています。

【飲んでみた】JJブームとは?　飲み手が生んだ焼酎「茉莉花〈ジャスミン茶割・JJ〉335ml缶」をご紹介します！

牛乳焼酎×牛乳割りも、いつかブームになるかもしれませんね。

お酒と牛乳の関係

お酒と牛乳は、どういう関係なのでしょうか。
焼酎以外を使用したお酒の牛乳割りをご紹介します。

カルーアミルク

牛乳を使ったお酒で一番有名なのは「カルーアミルク」ではないでしょうか。
お酒の経験が浅い20代のカクテル入門酒として、楽しんだ方も多いと思います。
「大人のコーヒー牛乳」といった味わいで、どのようなシーンにも似合うお酒です。

ウイスキー

バーボンウイスキーを牛乳で割ったお酒は、「カウボーイ」と呼ばれており、広く親しまれている定番のカクテル。
作り方は、ウイスキーに牛乳を加えてひと混ぜするだと至ってシンプル。

ベイリーズ

ベイリーズとは、アイリッシュウイスキーをベースにクリームやカカオ、バニラなどを加えたクリーム系のリキュールのことです。
リキュール類の中では、世界一の販売数を誇っています。
牛乳で割った「ベイリーズミルク」は風味豊かなカクテルとして有名です。

まとめ

焼酎と牛乳の組み合わせは、意外に感じるようで相乗効果が期待できる飲み物でした。
焼酎は無色透明なので、焼酎の牛乳割りは牛乳そのものを飲んでいるように見えてしまうのも、ユニークな点。
いつもの”割材”とは違ったアレンジに挑戦したいなら、ぜひ牛乳を試してみてください。