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千亀女|若潮酒造が挑む木桶蒸留・かめ壺仕込みの限定芋焼酎

千亀女|若潮酒造が挑む木樽蒸留・かめ壺仕込みの芋焼酎

芋焼酎の製造が盛んなエリアといえば、鹿児島県ですよね。
蔵元は113を数え、銘柄は2,000を超えるといわれています。
そのため、製法、原材料など、様々なこだわりをもった焼酎に出会えます。

今回は、伝統的な芋焼酎の蒸留法にこだわった銘柄の「千亀女(せんがめじょ)」をご紹介します。

若潮酒造とは

「千亀女」を製造するの若潮酒造は、鹿児島県大隅半島の付け根にあたる志布志町、宮崎県との県境に位置する焼酎蔵です。
このエリアは、日本一のさつまいも産地として知られる大隅半島に属しています。
大隅半島は、鹿児島県全体のなんと、約6割以上のさつまいもが生産されています。
そのため、古くから芋焼酎造りが盛んな地域で、個性豊かな蔵元が数多く集まっています。

協業組合として歩んできた若潮酒造

若潮酒造は、1968年(昭和43年)に5つの蔵が集まり設立された若潮酒造協業組合として誕生しました。
その5社とは、内田酒造、下戸酒造、東條酒造、稲付醸造、上村醸造。
「若潮(わかしお)」という社名は公募によって決まったといいます。

熊本国税局管内(鹿児島・宮崎・熊本・大分)で最初に設立された協業組合であり、長年にわたり地域に根ざした焼酎造りを続けています。

このエリアの特徴として、複数の蔵が合同で運営する「酒造協業組合」が多い点が挙げられます。
鹿児島県内に6つある協業組合のうち、3つが大隅半島に集中しており、若潮酒造はその草分け的存在です。

木樽桶蒸留とかめ壺仕込みへの挑戦

若潮酒造の創業時には麦焼酎を主力としてきましたが、より伝統的で手仕事を重視した芋焼酎造りに本格的に取り組み始めました。
その象徴が、木樽蒸留機かめ壺仕込みの導入です。

一次・二次ともにかめ壺で仕込んだ醪(もろみ)を、木樽製の常圧蒸留機で蒸留します。
木桶は金属製に比べて熱伝導率が低く、蒸留時の刺激が抑えられるため、原酒は丸みのあるやさしい味わいに仕上がります。
また、ほのかに木の香りが移る点も特徴です。

木樽蒸留とは? 焼酎の蒸留の多様さをご紹介


この木樽製の常圧蒸留機こそが、若潮酒造の最大のこだわり。
木樽蒸留機を製造する職人は、全国でも一人しかいなく、そのため希少な蒸留機であるのです。

「千亀女」のこだわり

木樽蒸留機とかめ壺仕込みの導入して発売されたのが「千亀女(せんがめじょ)」です。
1989年に発売して以来、木樽蒸留で造られる代表的な銘柄としてファンから認知されています。

「千亀女」は、原料選びから仕込みまで徹底したこだわりが貫かれています。
麹米には、ヒノヒカリと宮城県産ササニシキ、原材料であるサツマイモは有機・減農薬栽培のコガネセンガンを使用。
また、仕込み水と割り水には、近くの山腹から湧き出る「水源殿」を使用。
岩肌から糸のように湧き出す清冽な水で、千亀女のやわらかな口当たりを支える重要な要素となっています。

新たな手造り蔵と評価の高まり

近年、若潮酒造は新たに手造り蔵を建設し、芋焼酎造りをさらに深化させました。
約100坪の敷地に40本の甕を埋設し、麹はモロブタで製麹。蒸留は2基の木桶蒸留器で行われます。
仕込み場はガラス越しに見学できる設計となっており、焼酎造りの現場を身近に感じられる点も特徴。

また、鮮度の高いさつまいもを使うため、芋蒸しは朝と昼の1日2回行い、その日のうちに仕込むという丁寧な工程も守られています。

その品質は高く評価されており、鹿児島県鑑評会で杜氏代表賞、熊本国税局鑑評会で優等賞を受賞しています。
中でも、「千亀女」は長い間、若潮酒造を代表するヒット銘柄となっています。

まとめ

いかがでしたか。
「千亀女」のこだわりは、木樽蒸留とかめ壺仕込みという芋焼酎における原点だったのです。
昔から長く続く、確かな製法で造られた芋焼酎。
みなさんも、ぜひ味わってみてください。

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